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大谷翔平は7回に貴重な同点アーチ。2本塁打&2二塁打&5四球、3打点の活躍だった(写真:UPI/アフロ)
大谷翔平は7回に貴重な同点アーチ。2本塁打&2二塁打&5四球、3打点の活躍だった(写真:UPI/アフロ)

もう大谷は全打席敬遠?「彼が重要な場面で敬遠されるのには理由がある」ブルージェイズ投手陣が敬遠策の本音を吐露…敵将は「地球上最高の選手。他の誰かに打たれる方がまだマシ」と弱音

 延長17回は、二死から途中出場のアレックス・コールが中前打で出塁したため、大谷を敬遠すると、走者を得点圏に進めてしまうためシュナイダー監督は4本指を示して申告敬遠を指示することはできなかった。
 9番手の左腕のブレンドン・リトルは勝負したが、結局、全球外角低めに変化球を集めてストレートの四球となった。
 MLB公式サイトによると、リトルは5回に大谷が左腕のメイソン・フルハーティからつまりながらパワーで左中間に二塁打を放ったシーンが頭にこびりついていたという。
「正直言って、今夜の彼は力を見せつけたと思う。マウンドに上がってインサイドに投げようとしたが、彼は、5回にメイソン(フルハーティ)から反対方向に打ってフェンス間際までボールを運んできた。あれを見せられて、我々はゲームプランの変更を余儀なくされた。あの状況で、彼がまた強打できるような球を投げたくなかったし、チームにまた攻撃できるチャンスをもたらしたかったんだ」
 そこで神経を使ったリトルが次の18回に先頭のフリーマンにフルカウントから真ん中低めに投じたシンカーをバックスクリーンに運ばれてしまうのだ。
「カッターからゾーンの高めに投げてポップフライを打たせようとした。しかしカッターを2球見逃され、シンカーを投げなければならず、彼は、その球に対して言うまでもなく素晴らしいスイングをしてきたんだ」
 今日28日(同29日)は大谷が先発する。延長11回に敬遠で出塁し、ベッツのレフト前ヒットで二塁へ進んだ際に右足に異常が発生して、デーブ・ロバーツ監督がトレーナーと共に走って駆けつける事態になったが、大谷はその後も出場を継続した。
 試合後には「早く帰って寝て、明日に備えたいです」と、先発予定に変更がないことを明かし、ロバーツ監督も、FOXスポーツの生番組に出演して「ショウヘイは大丈夫だ。足がつっても、彼はいくよ。投げるんだ。凄い。本当に信じられない」と「1番・投手」でスタメン出場させることを約束した。
 ではシュナイダー監督はどうするのか。前出の「ドジャーブルー」によると「今後も同じく敬遠策をとるのか?」と会見で質問されたシュナイダー監督は、こう返した。
「そうだ」
 1勝2敗となったブルージェイズが、再びタイに持ち込むには、もう大谷を全打席敬遠するしかない。MLB公式サイトは「ブルージェイズが大谷を抑えるための最善策はもしかすると敬遠かもしれない」と伝え、ESPNは「大谷の爆発でブルージェイズは敬遠策を今後も放棄しないだろう」と報じている。

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