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アスレチックスの藤浪がDバックス戦での救援に失敗して5敗目を喫した(資料写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
アスレチックスの藤浪がDバックス戦での救援に失敗して5敗目を喫した(資料写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「メジャーで通用する中継ぎ投手には見えない」また3失点“炎上”の藤浪晋太郎についに3A降格の可能性を示唆する声が出始める

 アスレチックスの藤浪晋太郎(28)は7日(日本時間8日)、敵地のカンザスシティで行われたロイヤルズ戦で1点ビハインドの7回から登板し、1回は無失点に切り抜けたが、回跨ぎの8回に3連打を浴びるなど3失点を喫して、2試合連続での救援失敗となった。防御率は13.94まで悪化。四球は出さなかったが、スプリットは切れずボールが先行してストライクを取りにいったところを痛打されるなど、課題を解消できていない登板内容で、ついに米メディアからは3A降格の可能性を示唆する声が上がり始めた。

 1回無失点の後にクリーンナップに3連打

 

「ジキルとハイド」
 2つの顔を見せる藤浪の課題は阪神時代から変わっていない。
 1-2で迎えた7回にアスレチックスのマーク・コッツェー監督は藤浪を中1日で起用した。打順は8番からの下位打線。ここなら藤浪で大丈夫だと考えたのか。藤浪は、先頭のネーサン・イートンを157キロのストレートで一塁へのファウルフライに打ち取り、ジャッキー・プラッドリーJr.には、抜けるボールが目立ち、3-1になったが、幸運にも低めのボール球に手を出してもらって三塁ゴロ。1番に返ってボビー・ウイットJr.には、高めに抜けたスプリットをレフト前へ運ばれたが、続くビニー・パスクアンティーノをカウント3-1から159キロのストレートでレフトフライに打ち取り、無失点で切り抜けた。
 だが、回跨ぎで続投した8回にまたしても悪夢が待ち受けていた。
 3番のサルバドール・ぺレス、4番MJ・メレンデスに連打を浴びて無死一、二塁のピンチを背負う。いずれもストライクを取りにいったキレのないスプリットを狙われた。そして5番のニック・ブラットには、ボールが3つ続き、カウント3-0となってから、1球ストライクはとったが、4球目の158キロのストレートをジャストミートされ、打球は右中間へ。2人が生還するタイムリー二塁打となった。最速は160キロをマークしていたが、ボールが先行した状況では、メジャーのクリーンナップには、ストレートもスプリットも通用せず3連打を浴びてしまった。
 藤浪は続くマイケル・ガルシアを一塁ゴロに打ち取ったところで交代を告げられた。一死三塁でバトンを受けたサムエル・ロングが、簡単に犠飛を打たれて、藤浪に3失点目が記録されることになり、ゲームは1-5となって連勝はストップ。同一カード3連勝を逃すことになった。
 先発で4連敗した後に、中継ぎに配置転換されて5試合目。前回登板のロイヤルズ戦では、1回で3四球を与え一死しか取れずに“炎上”して3失点したが、またもや3失点“炎上”。米メディアも辛辣に藤浪の乱調を批判した。
 スポーツサイトの「SB Nation」は「アスレチックスがスイープできずロイヤルズに1-5で敗戦」との見出しを取った記事の中で、藤浪の登板について触れ、「1-2の展開で(先発の)ミラーの球数が98球に至ったため、コッツェー監督は、なんとか接戦を続けるために藤浪を起用した。だが、残念ながら、防御率13.50で試合に臨んだフジに最悪の悪夢が続いた。彼の名誉として記すなら、7回はウィットJr.への1安打のみで無失点で抑えた。しかし、8回に崩れロイヤルズの主軸に3連打を許した」とし、2点タイムリーを浴びたことを伝えた。
 米オンラインマガジンの「INSC Magazine」は、「藤浪が2023年の最悪の契約だったことをMLBで示し続けている。アスレチックス投手(の藤浪)がまたひどいパフォーマンス」と厳しい論調でツイートした。
 そしてついに3A降格の声まで上がり始めた。

 

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