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元世界王者がなかなか結果の出せない角田裕毅をバッサリ切り捨てた(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
元世界王者がなかなか結果の出せない角田裕毅をバッサリ切り捨てた(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「角田裕毅は明らかに下り坂だ」元世界王者が酷評…去就先送りのレッドブル方針に「過剰に保護している」と苦言

 レッドブルのローラン・メキース代表(48、フランス)は次のような見解とともに、メキシコGP決勝のタイヤ交換時に陣営が犯した致命的なミスが、角田が上位へ入賞する可能性を奪ったと指摘していた。
「公式予選でマックスに接近した裕毅は、メキシコで久々に最高の週末を過ごした。これも私たちが来季のドライバー決定を急がないと決めた理由のひとつだ」
 メキース代表はメキシコGPの公式予選2回目(Q2)で、角田がフェルスタッペンに0秒221差に肉迫した点をポジティブに評価していた。チームのトップが示したこうした見解に対しても、ヴィルヌーヴ氏は真っ向から反論した。
「メキースがなぜ『彼は良い週末を過ごした』と断言できるのかが、私にはまったく理解できない。角田がレッドブルで過ごしてきた他の週末よりは、確かに内容が良かったかもしれない。それでも最高と断言するのはどうだろうか。彼はチームメイトから、まだまだ遠く離れた場所にいると言わざるを得ない」
 決勝では公式予選5位のフェルスタッペンが3位に入って15ポイントを獲得。対照的に角田は0ポイントに終わった。所属ドライバーの合計ポイントで争われるコンストラクターズ選手権で4位のレッドブルは、目標の2位を逃せば獲得賞金額で3800万ポンド(約76億5000万円)もの損失を被る。こうした事態を回避する上で、角田のモチベーションを高く維持させるために去就決定を先送りにしたとも報じられた。
 こうした動きはイコール、来季はレーシングブルズの新人アイザック・ハジャー(21、フランス)のレッドブル昇格が最有力である状況を示唆しているのかもしれないが、ヴィルヌーヴ氏は、Xデーの先送りに関しても、厳しく批判した。
「角田を過剰に保護しているように思えてならない。何らかの理由があるはずだが、決定の先送りは逆に悪影響を与えざるを得ないだろう」
 来季の去就について角田自身はこんな言葉を残している。
「僕にもわからない。自分にコントロールできる部分で、プッシュし続けるしかないと思っている。その上でどうなるかを見てみよう」
 レッドブル及びレーシングブルズを除いた各チームの来季陣容は、リザーブドライバーを含めてほぼ固まっている。
 角田がF1に生き残るにはレッドブルの残留か、レーシングブルズへの復帰しかない状況。次戦は11月7日開幕のブラジルGPだ。

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