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孤軍奮闘の大谷翔平が心配そうにベンチから見つめる(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
孤軍奮闘の大谷翔平が心配そうにベンチから見つめる(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「ドジャースは大谷翔平の歴史的なWシリーズの支配的パフォーマンスを無駄にしかねない」米メディアが2勝3敗と王手をかけられ崖っぷちド軍の低迷打線に苦言

 ドジャースが29日(日本時間30日)、本拠地でのブルージェイズとのワールドシリーズ第5戦に1-6で完敗、対戦成績を2勝3敗として王手をかけれた。敵地での第6戦に山本由伸(27)が先発するが、米サイト「ドジャースウエイ」は「ドジャースが大谷翔平の歴史的なワールドシリーズでの支配的パフォーマンスを無駄にしかねない」とチーム打率1割台に低迷している打線に苦言を呈した。

 ロバーツ監督「いい気分ではない」

 またしても打てなかった。
 デーブ・ロバーツ監督は、シリーズ打率が1割台の不振のムーキー・ベッツを2番から3番に、4番のウィル・スミスを2番に置き、フレディ・フリーマンを4番にそして9番にはアンディ・パヘスに代えて、アレックス・コールを起用するなど、大胆に打順を入れ替えた。
 だが、ブルージェイズの先発、トレイ・イェサページに7回でワールドシリーズでの新人投手の最多奪三振記録となる12三振を許した。ベッツ、フリーマンはノーヒット。スコアボードに刻んだ1点は、3回のキケ・ヘルナンデスのソロアーチのみ。大谷もスプリットにスイングアウトした第2打席を含めて、4打数ノーヒットに終わった。
 守っては、ブレイク・スネルが、1回に1番のデービス・シュナイダー、2番のブラディミール・ゲレーロJr.にわずか3球で連続アーチを浴び、7回には暴投、パスボールなどのバッテリーミスが3つも起きる失態などで、2点を追加されての完敗だった。
 米サイト「ドジャーブルー」が伝えた試合後の会見映像によると、デーブ・ロバーツ監督は、「いい気分ではないね。相手はきっちりとボールに当てて前に飛ばしているけど、我々はそれができていない。イェサベージは直球、スライダー、スプリットをうまく混ぜて投げていた。長打が出ないなら、バットを短く持って競争力のある打席にしないと。バージャーやベッツのようにね。我々にもその力はあるし、修正できるはずだ。全員が役割を果たす必要がある」と苦言を呈した。
 対戦成績は2勝3敗となり王手をかけられた。第6戦、第7戦は、完全アウエーとなるトロントに舞台が移る。
 その崖っぷちの第6戦には、第2戦で完投勝利をし、延長18回に死闘となった第3戦で、中1日でブルペンで登板準備をした山本が先発するが、米サイト「ドジャースウエイ」は、「ドジャースは大谷翔平の歴史的なワールドシリーズでの支配的パフォーマンスを無駄にしかねない」との見出しを取り、悲観的な記事を掲載した。
 同サイトは、大谷のここまでの5試合の活躍を「素晴らしいどころか世代を代表する存在となっている」と称賛した上で、今シリーズでの成績が打率.400、3本塁打、そしてOPSが驚異的な 1.704(出塁率.591、長打率1.113)であることを紹介。
「もしドジャースがこのシリーズを制することができれば、ワールドシリーズ史上屈指のパフォーマンスとして語り継がれるだろう。彼は打席のほぼ60%で出塁し、他の選手なら序盤で試合を壊してしまっていたような展開でも一人でゲームを作ってきた。チームがその努力を無駄にしない限り、選手として伝説のシリーズになる」と報じた。
 同サイトが問題にしているのは「脇を固める打線の沈黙」だ。

 

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