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球界大御所が大谷翔平はヤマを張りすぎだと問題点を指摘した(写真:UPI/アフロ)
球界大御所が大谷翔平はヤマを張りすぎだと問題点を指摘した(写真:UPI/アフロ)

「大谷翔平はドジャースが敗れてもワールドシリーズMVPを獲得する可能性があるのか?」米メディアが異例の検証記事…ゲレーロJr.が最有力も過去に一度だけ例が

 だが、その突出したスター選手がすでにブルージェイズには現れている。主砲のブラディミール・ゲレーロJrだ。
 同記事は「彼.の存在感は無視できない。ゲレーロこそが、大谷の前に立ちはだかる最大の障壁となりそうだ」との予想を立てた。
 ゲレーロJr.は、今シリーズで、打率.364、2本塁打、3打点、6得点、6四球という成績を残している。加えて第4戦では大谷から本塁打を放った。同記事は「すでにワールドシリーズの歴史に名を刻みつつある。まだ1試合以上が残っており、彼にはさらに数字を伸ばすチャンスがある」とした。
 同記事は「もしゲレーロの驚異的な活躍がなければ、ブルージェイズが3勝2敗でリードしている現状でも、大谷翔平がワールドシリーズMVPの最有力候補になっていたかもしれない。当然、ドジャースがシリーズに勝てば、第6戦と第7戦で誰かが驚異的なパフォーマンスを見せない限り、大谷翔平がMVPを獲得する可能性が高い。一方で、たとえドジャースが敗れたとしても、大谷は依然として有力な候補の一人であり続けるだろう」とした上で、大谷が二刀流であることに注目した。
 6時間39分に及ぶ延長18回の死闘を制した第3戦で、大谷は7回の同点アーチを含む2本塁打&2二塁打に4打席連続敬遠を含む5四球、3打点で9度出塁した。ワールドシリーズでの1試合4長打は、119年ぶりの快挙で、同一ポストシーズンで3度目のマルチ本塁打は史上初。そして、4敬遠、5四球、9出塁などは、ポストシーズン記録となった。
 さらに翌日に先発し6回0/3を投げた。
 4失点したが、同紙は「前日に18回を戦ったことを考えれば、十分に評価できる投球だった」とした。同紙はロバーツ監督が明かした第6戦、第7戦のフル活用プランを紹介した上で、ドジャースが敗れても大谷がMVPを獲得する条件をこう定義した。
「敗れたとしても大谷がMVPを獲得するには、シリーズが第7戦までもつれることが前提になるだろう。再登板して好結果を残せば、その可能性はさらに高まる。シリーズ終盤での強力な打撃も不可欠だ。そしてもしゲレーロが失速すれば、大谷の受賞チャンスは一層大きくなる」
 同紙は検証記事をこう結んだ。
「過去にそれが起きたのは一度きりだが、大谷にもたとえドジャースがチャンピオンの座を逃したとしてもMVPを獲得する可能性はある。まったくあり得ない話ではないにせよ…実現する可能性はやはり低いだろう」
 大谷自身はMVPなどに関心はない。チーム貢献のみを考えている二刀流スターは「負ければ終わり」の運命の第6戦に挑む。

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