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才木が魂の116球完封勝利で連敗をストップ。梅野のリードが光った
才木が魂の116球完封勝利で連敗をストップ。梅野のリードが光った

なぜ阪神の才木はロッテの“魔の9回”を乗り切り1-0完封勝利で連敗ストップに成功したのか…梅野のリードとZOZOマリンの風

 セパ交流戦のロッテー阪神が2日、ZOZOマリンで行われ、阪神が森下翔太(23)の先頭打者ホームランで奪った1点を先発の才木浩人(25)が魂の116球完封勝利で守りきり1-0のスコアで連敗を5でストップし、交流戦初勝利をつかんだ。才木はハーラートップタイの6勝目。今季は早くも4度目の連敗ストッパーとなった。

9回大ピンチに「オーマイガー(なんてこった!)」

 

“ミラクルロッテ”の代名詞である“9回の悪夢”が口を開けて待っていた。8回まで1-0のスコアを守ってきた才木が先頭の小川にセンター前ヒットを許した。
「オーマイガー(なんてことだ!)」
 試合後のヒーローインタビューで才木は、なぜかこの時の心境を英語で明かす。
「1点差だったんで何があってもおかしくないなと思っていた。(ロッテは2試合連続の)サヨナラ勝ち、延長で勝ってきている。嫌な雰囲気はあった」
 才木の脳裏を嫌な予感がかすめたのも無理はない。
2日続けて9回に追いつかれて延長の末のサヨナラ負け。11連勝中のロッテは、4試合連続で9回に追いつくというゲームをしている。
 ベンチで見守った岡田監督に至っては「よぎる」どころではない。
「よぎるというのはあんまり見てないことや。毎日、見てんねんから、昨日も今日も」
 続く高部は打ち取ったかに見えた。ショートへのボテボテの当たりが、阪神からすればアンラッキーな内野安打となった。岡田監督がリクエストを求めたが、判定は覆らず、無死一、二塁とピンチが広がった。長打が出ればサヨナラという場面でロッテの“チーム内打点王”の4番ソトを迎えた。
 2球で追い込んだ。
 5月31日のロッテとの初戦でゲラー坂本のバッテリーは9回一死二塁から代打のソトを迎え、同じように2球で追い込みながらも、2球連続で高めのウエスト気味のボールを使い、結局、四球で歩かせた。それが悪夢の同点劇につながることになった。
 だが、才木―梅野のバッテリーは学習していた。高めのストレートは使わずにフォークを選択した。いずれもボール球となり、カウント2-2となってから梅野は、勝負球にインサイドのストレートを要求した。わずかにボールとなったが、ソトは反応していなかった。
 フルカウントから梅野は続けてインコースにストレートを要求した。
「梅野さんが思い切って来いとサインを出してくれて。思い切っていきました」
 どん詰まりの6-4-3の併殺打である。
 しかし三塁に同点の走者は残した。
「腹をくくって才木に任せるしかないやん」
 岡田監督はすべてを才木に託した。
 ZOZOマリンのレフトスタンドから「あと一人」の大合唱が巻き起こった。
「阪神ファンが凄い声援をくれた。応援の力があった」
 その大声援を才木は「ウェーイ!」と感じて力に変えたという。
続く元巨人のポランコには全球ストレート勝負。それもあえて高めゾーンを攻めた。
「最後は気合」
 セカンドゴロに打ち取ってゲームセット。
「連敗は自分からスタートしていた。絶対俺で止めたると思って投げた」

 

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