「ショウヘイが投手でいる限りこの先何年も続けてMVP」ベッツが大谷翔平の7度受賞の“ボンズ超え”に太鼓判?米メディアは2026年MVPを予想し「大穴が阻むことは現実的にほぼ不可能」
ドジャースの大谷翔平(31)がメジャー史上初となる3年連続満票での4度目のMVPを受賞したが、その波紋が収まらない。同僚のムーキー・ベッツ(33)が「投手でいる限り、この先何年も続けてMVPを授与していい」と発言し、バリー・ボンズ氏が持つ最多の7度受賞のメジャー記録超えに太鼓判を押した。米サイト「ファンサイデッド」は早くも2026年のMVPを予想。対抗馬を4人挙げた上で「大谷のMVPを阻むのは現実的にはほぼ不可能」と言及した。
「ボンズの時代は終わった」
大谷の3年連続満票での4度目のMVP受賞は米球界に大きな衝撃を与えた。打者として本塁打王を譲ったフィリーズのカイル・シューワーバーに1本差の55本塁打、102打点(リーグ2位)、打率.262(同13位)、146得点(1位)、20盗塁(18位)、OPS1.014(1位)の堂々たる成績を残した上に投手としても14試合に登板、防御率2.87、1勝1敗の結果を残した。
4年連続受賞のボンズ氏でさえ叶わなかった30人の投票資格を持つ記者が全員1位票を大谷に入れる3年連続の満票も当然だろう。
その波紋は広がり、MLBネットワークの番組に出演したチームメイトで、レッドソックス時代の2020年にア・リーグのMVPを獲得しているベッツは「いやあ。本当に凄いよ」と感激した上で、こう最大級の祝福の言葉を贈った。
「彼が(二刀流の)投手でいる限り、これから先何年だろうとずっとMVPを彼に授与し続けてもいいくらいだ。彼が投げるのを止めた時にようやく他の誰かにチャンスが出てくるかもしれないけどね」
過去最多の受賞者はボンズ氏の7回。ベッツの言葉はその“ボンズ超え”に太鼓判を押すものだった。
ベッツは「もしショウヘイがまだ投げているなら、もう彼にMVPを渡し続ければいいんだよ」と繰り返し続けた。
米ヤフースポーツも「大谷がボンズの7回に並べない理由はほぼない」という見出しを取った記事を掲載している。
「MVPといえばボンズが絶対的存在として君臨してきた。MLB通算最多本塁打記録保持者でもあるボンズは、史上最多の7度のMVPを受賞し3度以上受賞した唯一の選手でもあった。しかしその時代は終わった。大谷が4度目を手にし不可能とされていた“ボンズに追いつく”という偉業へ確かな歩みを進めているからだ」
そしてこう続けた。
「ボンズが全盛期だった頃、MVPを彼の手から奪うのは至難の業だった。毎年3割超の打率に40本以上の本塁打、盗塁、そしてゴールドグラブ級の守備。誰もが納得する圧倒的な存在感だった。しかし大谷はボンズとは異なり、“唯一無二のスキルセット”を持っている。打者としても投手としても“リーグ屈指”である大谷は、毎年MVP争いで他の候補者に対して圧倒的なアドバンテージを持っている」
同メディアもベッツと同じく「二刀流」のアドバンテージを“ボンズ超え”が可能な理由とした。
しかも「ドジャースネーション」によると、大谷はMVP受賞会見で「来年はシーズン開幕からマウンドで投げられる予定です」と明言している。来季は投手として今季以上の数字を残すのは間違いない。
同メディアは「手術から1年以上が経過し2026年に向けてリハビリの必要がない初めてのオフを迎える大谷の来季は投手としてさらにレベルを上げると考えるのは決して無謀ではない。はっきり言えば、大谷が“普通の大谷レベル”でプレーすれば、MVPはほぼ自動的に決まる。大谷のキャリアが終わる頃には、“史上最高の選手”であるだけでなく、“史上最も多くの栄冠を獲得した選手”の一人として名を残すかもしれない。大谷が全盛期に突入し、すでにボンズの7回に“半分以上”到達している今、その追撃は始まったどころか、すでに“現実的な目標”になっている」と太鼓判を押した。

