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大谷翔平のWシリーズでの4打席連続申告敬遠に端を発した「制限」「禁止」議論が再び話題に(写真:Imagn/ロイター/アフロ)(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
大谷翔平のWシリーズでの4打席連続申告敬遠に端を発した「制限」「禁止」議論が再び話題に(写真:Imagn/ロイター/アフロ)(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

MLBは申告敬遠の「制限」&「禁止」の新たな「大谷ルール」を導入すべきか…米メディアが異例の特集記事…ロバーツ監督とフリーマンは意外にも反対意見

 メジャーリーグのオフもドジャースの大谷翔平(31)が主役だ。ワールドシリーズ第3戦での大谷への4打席連続の申告敬遠を巡り「全面禁止論」「1選手1回の制限論」などが米メディアやSNSで議論となったが、再び「大谷ルール」が話題となった。ドジャース専門サイト「ドジャーブルー」が特集記事を掲載したもの。フレディ・フリーマン(36)は「戦略的にあっていい」と反対を唱え、デーブ・ロバーツ監督(53)も「禁止されればドジャースが有利」としながらも同じく禁止、制限に反対を訴えている。具体的にメジャーリーグ機構がルール改正に動いている話ではないが、3年連続4度目のMVPを獲得した大谷が、MLBに大きな影響を与えている。

 延長18回の死闘となったWシリーズ第3戦での4打席連続申告敬遠が発端

 やはりショウヘイ・オオタニがオフも話題の中心だ。
「ドジャーブルー」は「申告敬遠に新たな大谷翔平ルールは必要か」という見出しを取った記事を掲載。ワールドシリーズ中に米メディアやSNS上で起きた申告敬遠の「1選手1回の制限」あるいは「全面禁止」に「大谷ルール」導入に関するフリーマンとロバーツ監督の議論を掲載した。
 問題になったのは10月27日(日本時間28日)にドジャースタジアムでの延長18回の死闘となったブルージェイズとのワールドシリーズ第3戦だ。
 7回まで2本塁打、2二塁打と、手がつけられないほど爆発した大谷は同点で迎えた9回から4打席連続申告敬遠で歩かされ、延長17回の第9打席は、二死から走者が出たため、申告敬遠はなかったが、勝負はしてもらえず、ストレートの四球を選んだ。その度にドジャースタジアムが大ブーイングに包まれた。
 結局、延長18回にフリーマンのサヨナラ本塁打で6時間39分に及ぶ死闘にピリオドを打ったが、翌日の試合前の会見でブルージェイズのジョン・シュナイダー監督が、「申告敬遠には1試合1回の制限を付けるべきでは?との意見もあるが」と質問されるなど、申告敬遠への規制あるは、禁止論が、米メディアやSNSでは、大きな議論になった。
「ドジャーブルー」によると、フリーマンは「ここ数年は試合のスピードアップがテーマになってきたけれど、申告敬遠は4球を投げずに試合を進められるし、試合の流れを保てるんだ」と現行ルールを支持。
「それはすべて戦略であり、ルーティンなんだ。僕が監督だったとしたら、翔平に試合を決められたくはない。だから、他の選手に打たせるべきなんだ。彼らは試合に勝とうとしている。それが野球だ」
 さらにこうも言った。
「どちらかのチームは勝たないといけないし、彼らは試合に勝つためにできる限りのことをしている。そして、それが“翔平を打席から排除すること”、つまり勝負しないことなら、そうするしかない。でも、翔平が塁に出るんだから、ドジャースにとっても悪いことではない」

 

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