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元ヤクルト編成部長、元阪神スカウトでノムさんの“元右腕”が選ぶ「2022年のドラフトで本当に獲得すべき10人」
元ヤクルト編成部長、元阪神スカウトでノムさんの“元右腕”が選ぶ「2022年のドラフトで本当に獲得すべき10人」

明日開催!7球団が1位指名公表の“異常ドラフト”で「本当に獲得すべき10人」とは?

 プロ野球のドラフト会議が20日に開催される。今ドラフトの特徴はすでに巨人、広島、オリックス、ソフトバンク、西武、日ハム、楽天の7球団が1位指名を公表したことだろう。重複確実の選手が少ない”氷河期ドラフト”ゆえの駆け引きだとの見方があるが、ヤクルトで編成部長を務め、故・野村克也氏のもとでヤクルト、阪神、楽天でコーチを歴任し“ノムさんの元右腕”として知られる松井優典氏(現・NPO法人ファイアーレッズメディカルスポーツクラブ・アドバイザー)に独自目線で本当に指名すべき有力候補をピックアップしてもらった。

 評価トップは白鷗大の左腕・曽谷と高松商高の浅野

 

 ドラフト戦線に異常ありだ。過去にドラフト前に7球団がそれぞれ違う選手の1位指名を公表した例は記憶にない。先陣を切ったのは巨人。9月29日の編成会議の後に高校通算68本塁打の浅野翔吾(高松商高)の1位指名を公表した。続いてソフトバンクが中央では無名だが逸材と評判のイヒネ・イツア(愛知・誉高)、日ハムが二刀流の矢澤宏太(日体大)、西武が早大のスラッガー蛭間拓哉、広島も苫小牧中央高の151キロ右腕の斉藤優汰の1位指名を公表。15日にオリックスが白鴎大の左腕、曽谷龍平、18日には楽天が侍ジャパン大学代表のエースで最速154キロの大型右腕、立教大の荘司康誠の1位指名を公表した。
 名将ノムさんを“側近“として支え、ユニホームを脱いだ後も、阪神では関東地区の社会人担当のスカウトを務め、ヤクルトでは、2014、2015年の2年間、編成部長としてドラフトの指揮を執った松井氏は、この異常な状況をこう分析する。
「重複するような1位選手がいないのが原因だと思う。不作と言えば不作。できる限り1位では取りたい選手を確保したいので他に回避してもらうことを期待しての公表だと思う。それでも浅野や曽谷には競合覚悟でいく球団があるかも」
 “氷河ドラフト”ではあるが1位指名公表の7人を含めて魅力ある候補はいる。まずは松井氏に投手の候補から映像などの資料をもとに独自評価を聞いた。松井氏は今季東京6大学などの試合を直接視察して情報も集めている。
「即戦力の左腕はどのチームも欲しいポジション。その部分も加味して大学、社会人、高校を含めて今ドラフトのナンバーワン即戦力投手は曽谷だと思う。182センチの長身で直球に角度がある。力感のないフォームから150キロ級のボールをシュッと投げてくるので打者が戸惑う。奪三振率が高いのも納得で右打者の懐に食い込むクロスファイアーの威力は十分。コンスタントに150キロを超えてくるのでスタミナ的にも先発でいける。スライダー、カットなど変化球の球離れが早いのが気になるが、そこはプロで修正できるだろう」
 オリックスが1位指名した白鷗大の曽谷をトップ評価。今春までのリーグ戦で奪三振率が11.47(9回の平均奪三振)もある。
 曽谷に続く即戦力は東芝の吉村貢司郎。183センチの大型右腕で最速153キロを誇る春のスポニチ大会のMVP投手だ。次の1位候補グループとして富士大の独特のテイクバックで投げる金村尚真、最速151キロに加え、安定感のある大阪ガスの河野佳(右/右、176/80)、ヤクルトの村上宗隆を三振に斬った男が話題となった東京ガスの益田武尚(右/右、175/86)、制球力抜群の専修大の菊地吏玖(右/左、183/93)の名前を挙げた。
「右では東芝の吉村だろう。球種、スピード、経験、制球のすべてを兼ね備え、クイックもできる。ストレートが伸び、プロで通用する落ちるボール(フォーク)もあり完成度が高い。先発ローテーに入る力がある。金村は独特のテイクバックから最速150キロのボールを投げ込んでくるのでバッターがタイミングを取れない。まとまったバランスと安定感では、東京ガスの益田と大阪ガスの河野が目に留まる。河野はシュートが魅力。1位指名はないだろうが。リリースに特長があり抜群の制球力で見逃し三振を取れる専修大の菊地もすぐ使えそう。亜細亜大の青山(美夏人)より上に思える」
 松井氏が「評価が難しい」としたのは“二刀流”の矢澤だ。

 

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