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勝つのか天心か、拓真か(写真・山口裕朗)
勝つのか天心か、拓真か(写真・山口裕朗)

天心か拓真か?「天心はまだ本当の実力を試されていない」「拓真は兄の尚弥に似ている」元IBF世界スーパーバンタム級王者と“ロマチェンコと戦った男”が注目のWBC世界戦を占う

 この点は大橋会長も公開練習で指摘していた。
「天心選手はキャリアがないと言われるが、格闘技で強い選手と戦ってきて格闘技的なキャリアがある。皆さんが思っているほどのキャリアの差はない。ただ戦ってきている相手を見てもらえばわかる。拓真は強い相手とばかり戦っている。その差が生きてくるんじゃないか」
 そう拓真のアドバンテージを強調した。
 拓真は、その22戦のキャリアの中で暫定ながらWBC王座を獲得しているし、ノルディ・ウバーリ(フランス)との統一戦に敗れてからは、栗原慶太、和氣真吾といった“国内最強”の相手を撃破してきている。天心のスピード&センスを生かした序盤の強さか。それとも拓真の“リトル尚弥”のスキルとキャリアか。
 どちらが勝ってもおかしくない。筆者の予想は、今回の万全の準備を買って僅差の判定で拓真。中谷氏と議論した時、彼は「元王者ゆえのプライドがどこかで邪魔してしまうのでは?」とも予想していたが、今回作りあげてきた拓真のメンタルは、まるで別人のレベルになっている。そうなると中谷氏の予想も根底から覆ることになるのだ。
 Amazonプライムビデオが独占ライブ配信する運命のゴングは、午後20時42分頃に予定されているが、アンダーカードの進行試合で20時入場に繰り上がる可能性もある。
 (文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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