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拓真と井岡のドリームマッチが急浮上?!(写真・山口裕朗)
拓真と井岡のドリームマッチが急浮上?!(写真・山口裕朗)

「5階級制覇を阻止したい」天心を破ったWBC王者の井上拓真vs井岡一翔のビッグマッチが急浮上…大晦日バンタム転級戦の井岡の配信会社がABEMAからLeminoに“電撃鞍替え”で実現可能に

 プロボクシングのWBC世界バンタム級王座決定戦で同級1位の那須川天心(27、を判定で破って新王者に輝いた井上拓真(29、大橋)が25日、大橋ジムで一夜明け会見を行った。拓真は改めて4団体統一王者を狙うことを宣言した。次戦の対戦候補として大晦日にバンタム級転級戦を戦う井岡一翔(36、志成)が急浮上。井岡戦の配信局がABEMAから大橋ジムと提携しているLeminoに変わることも明らかになり対戦への障害がなくなった。

 エストラーダとの指名試合、堤vsドネアの勝者との統一戦も選択肢

 一睡もしなかった。早朝にフジテレビ系番組への生出演があり、会見までの空き時間を使って髪の毛を黒から金メッシュ入りのブラウンに染めて一夜明け会見に現れた。
 拓真は試合後のバックステージで天心と談笑し、「一発蹴っていいですか?」とお願いされ、「それだけは勘弁して」と返したやりとりを明かし「終われば称えあうのがスポーツ。そこがスポーツのいいところ」と、ノーサイドを強調した。
 今後については「4団体統一を目標にやっていきたい」と宣言した。スーパーバンタム級の4団体統一王者の兄の尚弥が、バンタム級の4団体も統一しており、もし実現すれば、ボクシング界初の兄弟4団体統一王者となる。
 そして気になる次戦について大橋秀行会長は「まだ白紙」としながらも4つの選択肢があることを明かした。
 同級3位の元2階級制覇の“レジェンド”ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との指名試合、12月17日に両国で団体内統一戦を戦うWBA世界同級王者、堤聖也(角海老宝石)と元5階級制覇王者で同級暫定王者、ノニト・ドネア(フィリピン)の勝者、元WBO世界同級王者の武居由樹(大橋)がベルトを明け渡したクリスチャン・メディナ(メキシコ)、そして、大晦日にバンタム級への転級マッチを控える井岡の名前が挙がったのだ。
 大橋会長は、「堤が一番いいんだが」と、拓真が昨年10月にベルトを奪われた堤とのリベンジ戦&統一戦をベストな選択肢とした。
 拓真自身も「それ(堤vsドネア)は気になる。ちゃんと(堤に)勝ってもらって、また奪いにいくのが理想的。リベンジを一つの案として考えていきたい」と、堤へのリベンジ戦を熱望してはいる。
 だが、これは12月のドネア戦に堤が勝つことが大前提。そこで急浮上してきたのが井岡なのだ。
「何年も前の(大橋ジムとしての)リベンジだし、5階級制覇を阻止する面白い戦いになるね」
 井岡にとって日本人初の5階級制覇への挑戦となるが、兄の尚弥は、来年5月の中谷潤人(M.T)とのスーパーマッチを終えるとフェザー級に上げて5階級制覇を狙うことが選択肢のひとつに入っている。
 兄が日本人初の称号を手にするより先に井岡が5階級制覇を成し遂げることを弟が阻止すれば、そこにまたドラマもある。

 

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