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カタールGP開幕を前にインタビューに応じた角田裕毅が残留をあきらめた発言(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
カタールGP開幕を前にインタビューに応じた角田裕毅が残留をあきらめた発言(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「実際のところメディアの皆さんと同じ理解だ」角田裕毅がカタールGPを前に来季残留に“白旗”をあげる?!レッドブルは来季布陣を今大会終了後に発表

 フェルスタッペンへの援護が、レーシングブルズへの復帰と、来季のF1に生き残る可能性を高めるのかもしれない。ただ来季のレーシングブルズには将来を嘱望される神童アービッド・リンドブラッド(18、英国)の昇格が濃厚で、角田は残されたひとつのシートをリアム・ローソン(23、ニュージーランド)と争う形となる。
 今季開幕をレッドブルで迎えたローソンは、わずか2戦で角田と入れ替わる形でレーシングブルズへ降格。それでも次第に調子を上げて角田が6位に入った第17戦のアゼルバイジャンGPでは5位に入賞。現時点で36ポイントを獲得してランキングの14位につけて、28ポイントで17位の角田を上回っている。
 角田と同じくF1での生き残りをかけるローソンは、メディアデーでのフラッシュインタビューで、余裕を漂わせるコメントを残した。
「多くのレースがある中で、ひとつのレースの結果にこだわらないことが重要になってくる。常に感情に流されない、と言われるとすごく難しいけど、それでも僕はそれぞれのレースでポジティブな面を取り入れながら学び続けてきた。そして、チーム全体で取り組んできた中で、ここにきてマシンが非常に速くなった。もちろん満足せずに、さらなる速さを引き出していく仕事に挑戦していきたい」
 ラスベガスGP決勝では、角田の12位に対してローソンは14位だった。角田の場合はクルーがタイヤの空気圧を誤って設定するボーンヘッドを犯した影響で、公式予選1回目(Q1)の19番手で敗退。セッション後にメキース代表が「裕毅を戦えない状態で走らせてしまった」と謝罪する異例の事態に発展していた。
 11位だった第20戦のメキシコGPは、タイヤ交換で通常より約10秒も余計な時間を要するクルーのミスが大きく響いた。完走した17台中で最下位の17位に終わった第21戦のサンパウロGPでは、ピットストップ時に10秒のタイムペナルティを消化する前にクルーが作業を開始し、2度目の10秒タイムペナルティを科された。
 陣営による信じられないミスが3戦連続で起こり、アピールが必要なレースでいずれも入賞を逃してきた。それだけに角田は前出のフラッシュインタビューで、前戦のタイヤ空気圧の一件に触れ、「最初に聞いたときは本当に驚いたし、なかなか受け入れ難いものがあった」と本音を明かした上で、こう続けた。
「カタールではクリーンな週末を過ごせれば。ここ数レースは完走するのに苦労してきたけど、ポジティブな要素を挙げれば、ラスベガスは予選ですべてが台無しになるまではおそらく最高のパフォーマンスを発揮できていた。なので、カタールでは自信を持って、とにかく全力で挑む。それだけだと思っている」
 今季6度目にして最後となるスプリントも開催されるカタールGPは、日本時間28日午後10時半開始のフリー走行1回目(FP1)を経て、同29日午前2時半からスプリント予選が行われる。

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