「自信が増してワクワク」崖っぷち角田裕毅がスプリント予選でフェルスタッペン超えの5番手快挙にノリノリ…“ハジャー推し”マルコ氏が「急に速くなったわけではない」と珍しく称える
しかし、その追いつめられた状況で周囲を驚かせるような好走を見せた。米国のモータースポーツ専門メディア『motorsport.com』は、角田を称賛するレッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ上級顧問(82、オーストリア)のコメントを伝えている。
「裕毅はカタールで急に速くなったわけではない。前戦のラスベガスでもマックスに近い競争力があった。公式予選1回目(Q1)でクルーがタイヤの空気圧を誤って設定し、レースウィークエンドを台無しにするまではね。ただ、その中で技術面を含めた裕毅のパフォーマンスは着実に向上していた。マシンに慣れつつある証拠と言えるだろう」
ハジャー推しのマルコ氏が珍しく角田を称えた。
対照的にフェルスタッペンは苛立っていた。
英国のモータースポーツ専門メディア『RACEFANS.NET』は、スプリント予選を通じてマシンの扱いに苦慮していたエースのコメントを伝えている。
「マシンがめちゃくちゃ跳ね回っていて、とにかく酷い状態だった。これでは速く走れるとは思えない。マシンのバランスが良くならなければ、スプリント決勝は楽しいレースにはならないだろう。どちらかというと公式予選へ向けていくつかの変更を加えて、生き残っていくほうが大切になってくる」
5年連続のドライバーズ王者獲得を狙うフェルスタッペンは、ランキングでトップに立つマクラーレンのランド・ノリス(26、英国)を、同じくマクラーレンのオスカー・ピアストリ(24、豪州)と並ぶ2位で追っている。
ノリスとの差は24ポイント。SQ3でピアストリがポールポジションを獲得し、ノリスも3番グリッドを獲得している。カタールGPと最終戦のアブダビGPで逆転を狙う上で、スプリント決勝でマクラーレン勢より上位でフィニッシュしたい状況で、英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』は、角田の存在に注目している。
「角田が5番グリッドからスタートする中で、F1ファンの多くはSNSへ『角田はスタート直後にマックスを先行させるだろう』と投稿し、レッドブル側から指示が出されると見ている。一方で角田がレッドブルのシートを失う可能性が極めて大きい状況を受けて、一部のファンは『ようやくマックスを上回ったのに、最良の結果を出すチャンスをむざむざ捨て去らねばならないのか』とコメントしている」
レーシングブルズ勢のスプリント予選は、ハジャーがSQ2で、残るひとつのシートを角田と争うと見られるリアム・ローソン(23、ニュージーランド)はSQ1でそれぞれ敗退している。今季最後のスプリント決勝は日本時間30日午前3時開始の公式予選もにらみながら、同29日午後11時から開始される。

