「まったく理解できない。急にぺースが落ちた」角田裕毅が自己最高のスプリント5位入賞もGP予選ではQ1敗退の16番手…まさかの“天国”と“地獄”を嘆く?!
「極めて奇妙に映ったトラックリミット違反によるタイムペナルティで、角田が見せたレッドブルでの最高のレースは、一時は台無しになりかけた。彼が見せたドライブはレッドブル首脳陣から評価されるだろう。特にオープニングラップにおける対応は、チームメイトのマックス・フェルスタッペンをできる限り支援した。その後も問題を起こさず、首脳陣に眉をひそめさせるようなミスもなかった」
今季限りでレッドブルとの契約が満了する角田は、8月のサマーブレイク中にチーム首脳陣と協議し、後半戦のレース内容及び結果で来季の去就を決定する方針で合意。その決定時期は10月下旬から、12月5日に開幕する最終戦のアブダビGP前へ先送りされ、さらに今回のカタールGP直後へと変わった。
カタールGPはまさにラストチャンスだった。スプリント予選後にチームのモータースポーツ専門アドバイザーを務め、角田の後任にレーシングブルズの新人アイザック・ハジャー(21、フランス)を推すとされるヘルムート・マルコ上級顧問を「裕毅はカタールで急に速くなったわけではない」と称賛させ、同決勝後には、角田を支持するとされるメキース代表をも興奮させるなど、最高のアピールに成功した。
しかし、約3時間後に始まった公式予選で事態が暗転した。
新品のソフトタイヤを履いた1回目(Q1)で、最初のアタックから思うようにタイムを伸ばせない。最終アタックを終えた時点で1分20秒761とカットラインぎりぎりの15番手につけていたが、直後にキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレート(21、ブラジル)に上回られて16番手に後退した。
最終的に15番手で2回目(Q2)へ進んだアルピーヌのピエール・ガスリー(29、フランス)とのタイム差は0秒08だった。ブラジルGPとラスベガスGPに続くQ1敗退。スプリント決勝からマシンのセッティングは何も変えていないとした上で、角田は「まったく理解できない」と困惑を隠せなかった。
「ラップそのものは良かったのに結果だけが伴わなかった。確かに新しいタイヤはちょっと変な感じだったけど、それでも理由がまったくわからない。急にペースが落ちた。グリップがまったくなかった。今はそれしか言えない」
スプリント決勝が物語るように本戦で上位にフィニッシュするためには予選での上位グリッド獲得が欠かせない。公式予選ではハジャーがQ3へ進出して6番グリッドを獲得。ハジャーが昇格した場合、レーシングブルズのシートを角田と争うと見られるリアム・ローソン(23、ニュージーランド)はQ2で敗退するも12番手だった。
レッドブル及びレーシングブルズ以外の来季シートはすでに埋まっている状況。来季のF1への生き残りをかける角田は、そのライバル勢よりも後続の16番グリッドスタートと早くもハンデを背負った。1周5.419kmのコースを57周するカタールGP決勝は、日本時間の日付が変わった12月1日午前1時に始まる。

