• HOME
  • 記事
  • モータースポーツ
  • 「本当に辛かった」「まだ終わっていない」角田裕毅がレッドブルのリザーブ兼テストドライバー降格を受けての心境を明かす…2027年のF1復帰誓う「人生に挫折はつきものだ」
角田裕毅がリザーブ兼テストドライバー降格への心境を明かす(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅がリザーブ兼テストドライバー降格への心境を明かす(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「本当に辛かった」「まだ終わっていない」角田裕毅がレッドブルのリザーブ兼テストドライバー降格を受けての心境を明かす…2027年のF1復帰誓う「人生に挫折はつきものだ」

 来季のレッドブルの正ドライバーから外されリザーブ兼テストドライバー降格が決まった角田裕毅(25)が4日、インスタグラムを更新して心境を明かした。角田は降格を通告された際には「本当に辛かった」としたものの「まだ終わっていない」と2027年からのF1復活を誓った。2027年は、契約が切れるドライバーが多いため、大シャッフルが起きると予想されており、英専門メディアは早くもホンダがPUを供給するアストンマーチンなど復帰先候補をあげた。角田は明日5日開幕のアブダビGPでレッドブルでのラストレースに挑むことになる。

 「自分がグリッドに立つ価値があることを証明するつもりだ」

 来季のレッドブルの正ドライバーから外れ、姉妹チームのレーシングブルズ復帰も、リアム・ローソンの残留と“神童”アービッド・リンドブラッドの昇格で叶わず、リザーブ兼テストドライバーへの“非情降”を通告された角田が、自身のインスタで初めて心境を明かした。
 投稿された文章は「まだ終わっていない」という力強い宣言から始まった。
 角田はまず「2026年にレースシートを得られないと知った時は本当に辛かった」と、その通告された際の素直な気持ちを吐露した。
 角田がいつ通告されたかは不明だが、前戦のカタールGP前に通告の有無を聞かれ「特に話し合いはしていないが、実際のところはメディアの皆さんと同じ理解だ。もちろん皆さんには話せない情報もあるけれど、おそらくほとんどの人が知っていることだよ」と、アイザック・ハジャーに代われることへの覚悟を口にしていた。
 それでも5年間、F1の舞台で戦い続けた角田にとって来季の正シートを失うことになる通告はショックだったのだ。
 だが、角田はリザーブ兼テストドライバーへの降格を受け入れた。その理由についても、こう綴りすでに気持ちを前向きに切り替えていた。
「それでもレッドブルのテスト兼リザーブドライバーとしてこれまで以上に努力し、チームとともに成長し、自分がグリッドに立つ価値があることを証明するつもりだ。人生には挫折がつきものだ。これは僕にとってそのひとつにすぎない。最高のF1ドライバーになるという思いが揺らぐことはない」
 来季はチームに帯同して、マックス・フェルスタッペン、今回角田に代わって昇格することになったハジャーが、病気やケガなどで出場できなかった場合の代役出場に備える。そして主にシュミレーターなどを使い、開発テスト、データー解析などを行う、テストドライバーとしてF1の最前線に留まり、そこで成長した姿を示し、2027年から再度、F1復帰のチャンスをつかむ“リベンジ”を誓ったのである。
 2027年は、2026年限りで契約を満了するドライバーが大量にいるため、ドライバーの大シャッフルが起きると予想されている。
 英専門サイト「Crash.net」は「角田のレッドブルの非情決断後のF1での次の一手は?」との見出しを取った記事を掲載。
「角田は来年レースに出ない“空白の1年”となるが、F1パドックの内側に留まり続けることができる。このことはドライバー市場が大きく動くと見られる2027年にフルタイムドライバーとしての復帰を狙う上で極めて重要だ」とした上で、同じくレッドブルのリザーブ兼テストドライバーを経て、ウィリアムズに復帰したアレックス・アルボンや、レッドブル解雇後にルノー、マクラーレンに移籍し、再びレッドブルに復帰したことのあるダニエル・リカルドの例を出して、早くも復帰の可能性のある4つのチームをピックアップした。

 

関連記事一覧