「ド軍の先発調整プログラムを守れるのであれば…」佐々木朗希のWBC予備メンバー登録をスッパ抜いた米記者が「最終メンバー入りに問題はない」と伝えるも参加に懐疑的な意見も
ドジャースの佐々木朗希(24)が来年3月に開催されるWBCの侍ジャパンの予備登録メンバーに選ばれたことが9日、明らかになった。全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者が自身のXで報じたもの。佐々木は2023年のWBCでも代表に選ばれチェコ戦、準決勝のメキシコ戦の2試合に先発して世界一へ貢献していた。
ロバーツ監督はWBC参加に反対?!
まだ決断が不透明だった佐々木のWBC参加が濃厚となった。日本人選手やキューバなど中南米の選手の動向に詳しいロメロ記者がXに極秘ニュースを投稿した。
「ロウキ・ササキがワールド・ベースボール・クラシックの日本代表の予備ロースターに選出されました。情報筋によると、この24歳の投手の最終ロースター入りに問題はないと見込まれています」
予備登録メンバーに選出される可能性は十分に考えられたが、ロメロ記者は最終ロースターにも名を連ねる可能性についても言及したのだ。
来年3月5日開幕のWBCで指揮を執る井端弘和監督は、メジャー組の参加を熱望。いち早く大谷翔平が参加を表明したが、ドジャースのチームメイトである山本由伸と佐々木の参加については不透明だった。
千葉ロッテから昨年オフにポスティングでドジャースに入団した佐々木はルーキーイヤーとなった今季に東京ドームでのカブスとの開幕シリーズ第2戦で先発デビュー。その後、8試合に先発したが制球難に苦しみ、1勝1敗、防御率4.46と低調のまま、5月に右肩インピンジメント症候群で、負傷者リスト入りし、3カ月以上チームを離脱した。
だが、9月24日に復帰するとその日のダイヤモンドバックス戦でリリーフ起用され、復活した160キロ超えのストレートとスプリットのコンビネーションで火の車だったドジャースブルペン陣の救世主として守護神のポジションにまでのぼりつめた。フィリーズとの地区シリーズ第4戦では、3イニングの回跨ぎ救援に成功するなど、ポストシーズンでは計10回2/3を投げてわずか1失点、2ホールド3セーブをマークしてチームのワールドシリーズ連覇に貢献した。
だが、5月に右肩を痛め、ポストシーズンでは慣れないクローザーのポジションでフル回転。しかも来季からは本人の希望をくむ形で、先発で起用される方針でデーブ・ロバーツ監督も、佐々木のWBC出場に関しては前向きではなかった。

