「ツノダがインディ参戦すれば最高だが今はその時ではない。いつF1復帰しても驚かない」角田裕毅のリザーブ兼テストドライバーとインディ参戦の“二刀流”にレジェンド王者が反対意見!
角田はレーシングブルズ時代の2024年のラスベガスGP前にラスベガスのモータースピードウエイで開催されたホンダの「ハイブリッドヒーローズ」というF1ドライバーとインディドライバーがクロスオーバーするイベントに参加。そこで「チップ・ガナッシ・レーシング」のインディカーをテストドライブした。6度のインディ王者であるスコット・ディクソンの指導を受け、「めちゃくちゃ楽しかった」「F1と違う難しさがあってチャレンジング」「将来、チャンスがあればインディカーも面白いと思う」などとコメントした。
「スポーツキーダ」によると、「角田がインディに関心を示し、アメリカ移住の準備をした」という。そのため、角田の来季去就が騒がれた際には、ホンダとの関係が深い、「デイル・コイン・レーシング」という具体的なチーム名まで出て、インディ参戦の可能性が、米専門メディアなどで報じられた。
実際、2026年からは、2021年、2022年とハースでF1にフル参戦していたミック・シューマッハが、「レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング」に所属してインディに参戦する。“レジェンド”ミハエル・シューマッハの息子であるミックは、チームの方針転換でF1シートを失い、メルセデスのリザーブ兼テストドライバーを務めながら、ル・マン24時間耐久レースなどにも出場して、F1復帰を目指していたが、お呼びがかからず、来季からはインディ参戦を決断している。
だが、ロッシが「どこかのタイミングで再びF1マシンに戻ってきても全然驚かない」と語る通り、角田自身も、レッドブルのリザーブ兼テストドライバーに集中しながら、ドライバーの大シャッフルが予想される2027年のF1復帰を狙う方針を固めた。
角田は来季降格を通告された後の最終戦アブダビGP前のメディアデーで他のカテゴリーへの挑戦について質問され、こう否定していた。
「F1は僕の人生です。まだそういう段階(他カテゴリーへの転向)ではありません。今のところ僕の唯一のモチベーションはF1にあります。今は他のカテゴリーについて本気で考えてはいませんが、自分を鋭く保つためには、どんなチャンスにおいても全力を尽くします」
また角田は「DAZN」が配信した独占インタビューの中で、こんな意味深な発言もしている。
「もしかしたら僕は1年間、シミュレーターやリザーブドライバーでは終わらないかもしれない。いろんなシチュエーションを聞いてはいる」
ローラン・メキース代表も、シーズン途中の昇格の可能性を示唆するコメントを残しており、来季からレッドブルに昇格するハジャーが角田同様にフェルスタッペン仕様のマシンに適応できなければ、ロッシが、太鼓判を押すシーズン中のF1復帰のサプライズが、いきなり訪れても不思議ではないかもしれない。

