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物凄い肉体だ(写真は山口裕朗による事前撮影)
物凄い肉体だ(写真は山口裕朗による事前撮影)

「(中谷潤人と)どっちが強い?(競演には)そういう見方もある」12.27サウジ決戦へ井上尚弥がファン煽るも「本番は来年。そこで勝負は決まらない」…挑戦者ピカソは「役不足じゃない」

「自分との戦いですよね。一日一日を振り返りながら、疲れを抜く日はもちろん作りますけど、追い込んだ日よりも、追い込むという。その日の自分を超えていくという気持ち。ここ最近では、ムロジョン戦。(ルイス)ネリ戦、(スティーブン)フルトン戦というのは、自分の中で凄く気合い入れてトレーニングをした。そこを超える自分との戦い。日々、ラウンド数、内容、気持ち、すべてをトータルで、昨日の自分を越えていくという意識でやっている」
 この井上の哲学こそ、相手が誰であろうと、油断することなく挑む、そのファイトスタイルの根底にある。
 だからこそピカソに負ける要因は何ひとつとして見当たらない。
 前出の米専門サイト「ボクシングニュース24」が「安全でリスクも驚異もない相手」と酷評したが、ピカソは井上の敵ではない。7月には、世界ランカーでもない亀田京之介と、フルラウンドを戦い、一人はドロー採点をつけるようなレベルの相手だ。
 井上に「役不足では?」と質問をぶつけた。
 だが、井上は「仕方がないですよね」と返した。
「前回ムロジョン、今度はピカソ。サウジでしっかりと結果を出せば来年中谷君と試合するところまでは決まっているので、そこに関してはピカソが役不足だとかの考えはない」
 現在中谷がWBC1位だが、それまではピカソがトップコンテンダーだった。リング誌の同級ランキングでもマーロン・タパレス(フィリピン)、アフマダリエフ、サム・グッドマン(豪州)に次ぐ4位。今現在のランカーの中では無敗のピカソが“最強挑戦者”なのだ。
 井上は「自分の中で理想とする展開というものはいくつか組み立てている。最後はフィニッシュをしっかりと、今回はKO決着したい」と宣言した。
「毎回KOは頭に入れて試合をしているが、前回のムロジョン戦はそれを外して判定でいいと戦った。ここ数年は、そういった考えで試合に挑んだのは珍しかったので、今回はしっかりとKO狙って、それを実行したい」
 ピカソはディフェンスのスキルが高いため守りに入られると倒すのに苦労するかもしれない。心配なのは、アフマダリエフ戦で見せた「完璧」なスタイルが「倒す」「魅せる」の責任感と欲で崩れること。
 井上は「常にそれを背負って試合をしてきましたから全然問題ない」と受け流したが、真吾トレーナーは「足を止めて打ち合えば、凄く好戦的でしっかりと打ち返してくる。そこは避けたいかな」と言った。
 無駄な被弾は避けたい。
 大橋会長は「この前の試合と同じく判定狙いでいい。自然とKOチャンスが出てくる」と、強引にいかないボクシングを薦めた。
 だが、この日の朝もピカソの映像を見直したという井上は、「自分的には、避けるのではなくて、自分の距離で戦いながら、ピカソのその距離でも戦える準備をしている。ダラダラ打ち合うんじゃなく、メリハリよく戦いたい」と、前のめりだった。

 

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