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WBA王者の高見(左)が詰め寄ってきたWBO王者のサンディアゴを手で制した(写真・山口裕朗)
WBA王者の高見(左)が詰め寄ってきたWBO王者のサンディアゴを手で制した(写真・山口裕朗)

帝拳“秘密兵器”WBA王者の高見亨介はRIZINファイター平本蓮の助言で「チョコアイス」を食べて“地獄の減量”をクリア…WBO王者との統一戦で“逃げるボクサーの壁”を打ち破れるか

プロボクシングのトリプル世界戦(17日・両国国技館)の前日計量が16日、都内で行われ出場6選手全員が一発でパスした。セミファイナルで統一戦を戦うWBA世界ライトフライ級王者の高見亨介(23、帝拳)とWBO世界同級王者レネ・サンティアゴ(33、プエルトリコ)のフェイスオフでは、WBO王者が詰め寄り一触即発の緊張感が漂った。減量が関門だった高見は、幼馴染のRIZINファイター、平本蓮(27、剛毅會)の助言でクリアしたことを明かした。ステップを駆使する“逃げるボクサー”の攻略が日本人ボクサーの命題とされている。果たして高見は違いを見せつけることができるのか。

「今やめてよ、もういいよ」

 フェイスオフで緊張が走った。WBO王者のサンティアゴが、いきなりグイグイと詰め寄って来たのだ。高見は、対抗せずに華麗なバックステップで後ろへ下がり、手で制した。
「減量と安堵で疲れちゃって対応している余裕がなかった。すごい勢いで来たので、“今やめてよ、もういいよ”と下がりました。気合が入っていましたね。睨みつける感じで」
 2人はそのまま握手もせずに離れた。
 静かな火花が散った。
「気持ちを持ってきてくれて嬉しい。それに対してしっかりと勝ち切って、ちゃんといちボクサーとして戦うのが礼儀。さらに気合が入った」
 高見の闘志に火がついた。
 10キロ以上を落とすことになる減量が高見の関門の一つだった。最後は2キロの水抜き。
「水分をカットすると眠れなくなる。水分を摂りながら落としてを繰り返した」
 なんとかクリアしたが、実は、今回の減量は、幼い頃に共にキックをしていた“親友”で、RIZINで活躍している総合格闘家の平本蓮のアドバイスを受けて乗り切ったという。
「蓮は、減量知識が豊富なので助言を多くしてもらった。なるべくカロリーを取って落とした方がいい。カロリーが高い方がエネルギーになって体が動くと」
 その平本が薦めたのが「チョコアイス」。
 高見は「考えられないですよね。体重を落とすのにアイスを食べるって。半信半疑で心配しながら食べていたんですが、スムーズにいきました」と振り返る。
 確かに異例だろう。世界タイトルの連続防衛記録を持つ元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏は、計量後に食べるアイスを減量を乗り切るためのモチベ―ションにしていた。それを減量しながら食べるのだから時代も変わったものである。
 その平本を当日のリングサイドに招待した。
「しっかり成長した姿を見せたい」と言う。
 計量後は、粟生隆寛トレーナーの奥さん手製の「とん汁」を少し啜った。水分を輩出するための“塩抜き”をしていた肉体には、しょっぱく感じたそうだが「(リカバリー食で)ひとつ楽しみなアイテムが増えた」という。恒例のいちご牛乳も用意した。
 一触即発のフェイスオフを終えると、田中繊大トレーナーら陣営から「試合もあんな感じで(前へ)来てくれればいいのになあ」との声が飛んだ。
「確かに」
 高見も同意した。
「逆に来てくれるんじゃないかと期待しています。(サンティアゴは)ガツガツした戦いもできる。奇をてらってガツガツくる作戦もあると思う」
 そう予測したが、サンティアゴが打ち合うことはほぼないだろう。

 

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