• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • 「堤はレジェンドが歴史を作るのを防いだ」米サイトはドネアに2-1判定で逆転勝利した堤聖也を称え、フィリピン紙はドネアを「この階級で最高の戦いができることを証明」と評価
堤が2-1判定勝利したドネアとの戦いはまさに死闘だった(写真・山口裕朗)
堤が2-1判定勝利したドネアとの戦いはまさに死闘だった(写真・山口裕朗)

「堤はレジェンドが歴史を作るのを防いだ」米サイトはドネアに2-1判定で逆転勝利した堤聖也を称え、フィリピン紙はドネアを「この階級で最高の戦いができることを証明」と評価

さらに「期待されたような接戦で、ドネアは、苦痛を見舞って試合を早く終わらせることもできた。しかし、戦いぶりに賛辞を集めただけでポイントを得ることはできなかった。ジャッジの一人のレシェク・ヤンコビアック氏の117-111の大差採点がそれを示していた。流れが、行き来した試合だったため、ピニット・プラヤッサブ氏は115-113で堤を支持したが、この採点が妥当に感じた。29歳の堤は2月の比嘉大吾戦での消耗する戦いのドローや(両目の)手術を負ったあとに勝利を収めて2025年を終えた」などと記した。
 専門サイトの「ボクシング・シーン」は、「堤の力強い後半の攻勢はドネアがもう一度歴史を作ることを防ぐに十分なものだった」と伝えた。
 同サイトは、堤の防衛は「簡単にはいかなかった」とし激戦をラウンドごとに紹介した。
 そして「歴代最高のテレンス“バド”クロフォードの突然の引退宣言から24時間も経たない中で、ドネアは(世界王者となって)同じ史上最高のGOATの話題に入るだけの十分な支持をジャッジから受けることでできなかった」とした。
「それでもなお彼は、フライ級、バンタム級、スーパーバンタム級、フェザー級の王座や2012年の年間最高選手といった栄誉を勝ち取って殿堂入りするキャリアにある。水曜日の戦いは、2022年6月に井上尚弥に2回KO負けした前回の日本遠征よりもはるかに優れたものだった」とドネアの戦いに評価を与えた。
 一方の堤の今後については、「統一戦やWBC王者となった井上拓真との再戦、もしくはスーパーフライ級の3団体統一王者のジェシー・バム・ロドリゲスとの試合を堤は望んでいるが、(休養王者の)アントニオ・バルガスとの防衛戦が次にやって来る。WBAからの指令は、120日以内にバルガスと対戦することだった」と説明した。
 試合後に堤はリング上のインタビューで次戦の対戦希望選手を「スーパーフライ級から上げてくるレジェンド」と表現した。
 これは大晦日にWBA世界同級挑戦者決定戦に挑む井岡一翔(志成)のことだが、同サイトはスーパーフライ級の4団体統一を成し遂げた後にバンタム級への転級の考えを明かしているバムと勘違いしたようだ。

関連記事一覧