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“レジェンド”メイウェザーが米メディアに井上尚弥を語る(写真・AP/アフロ)
“レジェンド”メイウェザーが米メディアに井上尚弥を語る(写真・AP/アフロ)

メイウェザーが井上尚弥に“とんちんかんなケチ”をつける…「ドーピング検査をしろ!」…3階級上の“愛弟子”「世界で最も狂暴な世界王者」との対戦を熱望

 無敗の元6階級制覇王者であるフロイド・メイウェザー・ジュニア(46、米国)が9日までに米ユーチューブ番組「FightHype.com」に出演し、WBC&WBO世界スーパーバンタム級新王者となった井上尚弥(30、大橋)について語った。元王者のスティーブン・フルトン(28、米国)を8ラウンドに倒した“モンスター”を「凄いファイターだ」と評価しながらも、いくつかの“とんちんかんなケチ”をつけた。そして3階級上のWBC世界ライト級王者であるガーボンタ・デービス(28、米国)との契約ウェイトでの対戦を熱望した。

 「ドネアを1戦目からノックアウトすべきだった」

 

 メイウェザーさえもが井上の存在が気になるのだろう。引退後に総合格闘技イベント「RIZIN」で当時キックボクサーだった那須川天心(帝拳)、ユーチューバー格闘家の朝倉未来(トライフォース赤坂)とエキシビションマッチを戦ったことで日本でもお馴染みの無敗の“レジェンド”が、米ユーチューブ番組「FightHype.com」に出演して井上について熱く語った。この番組には、先日もWBC世界フェザー級暫定王者のブランドン・フィゲロア(26、米国)が出演して井上との対戦を呼び掛けていた。
 雄弁タイプで、喋りだすと止まらないメイウェザーは、インタビュアーから「あなたは以前から井上のことをパウンド・フォー・パウンド(P・F・P)になれるボクサーの一人だと話していましたよね。フルトン戦の勝利は、それをさらに強固にするものでしたか?」と質問されると「正直に話そう」と言い、一気にまくしたてた。
「彼(井上)は、“クールボーイ”ステフ(フルトン)を倒した。彼(フルトン)に勝ったんだ。クールボーイは、優れたボクサーではあるが、強力なパンチを持っていない。ただ彼はリング上で、やるべきことはやった。クールボーイは顔を上げ、誇りを持ち続けて欲しい。どんな王者も敗北の後にまた這い上がってこられる」
 無敗のまま敵地の日本に乗り込んだフルトンは、8ラウンドに左のボディジャブから右ストレート、左フックのコンビネーションを浴びてダウン、立ち上がったが猛ラッシュに耐え切れずレフェリーストップによるTKO負けを喫した。だが、そこまで高度なディフェンス技術で、致命的な被弾は避け、なんとかポイントを取り返そうと前に出てボクシングをしていた。メイウェザーはそれらの戦術を評価した上でフルトンの再起にエールを送った。
 そしてメイウェザーは井上が2度対戦したノニト・ドネア(フィリピン)との試合の話を持ち出して、ひとつめの“ケチ”をつけた。
「最初の試合でドネアは彼を驚かせた。そして、もし私が間違っていなければ、最初の試合の時の井上は、まだ20代だったが、ドネアは40近くか40くらいだった。井上が、あの年 齢の相手と戦うのであれば、最初の試合から彼をノックアウトするべきだった」
 井上は2019年11月にWBSS決勝としてドネアと対戦したが、2ラウンドに左フックを浴びて眼窩底骨折を負い判定決着となった。当時ドネアは37歳になる直前。11回に左ボディでダウンを奪い、実際は、10カウントを過ぎていたという“幻のKO試合”だったが、メイウェザーは、そこに“ケチ”をつけた。井上は昨年6月の再戦では2回にTKO勝利している。

 

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