「試合は簡単だった。レスリングや寝技は今ひとつ」朝倉未来は王者シェイドゥラエフに“子供扱い”され1回失神TKO…SNSで眼窩底骨折の疑いを明かすも現役続行を示唆?!
これで2度目の防衛に成功。16戦16勝16フィニッシュと完璧な強さを誇るシェイドゥラエフの言葉からも、大人と子どもほどの力の差があったとうかがえる。試合を長引かせるほど、肉体に与えるダメージのリスクが高まってくる。実際にSNS上では、試合終了直後から「レフェリーのストップが遅すぎたのではないか」という投稿が飛び交った。
コーナー付近でバックマウントから無防備状態でパンチを浴び続けた朝倉の状態が心配された。シェイドゥラエフ自身もこう明かしている。
「レフェリーがもっと早く止めるかなと思っていましたけど、止めなかったので打撃を続けました。かなりの怪我を負うほどたくさんの打撃をしてしまいましたけど、これも試合の一部なので、ちょっとしょうがないですよね」
榊原CEOはレフェリーの判断を「問題なし」と支持した。
「未来はまだ動いていたし、レフェリーもポジションを変えながら未来の表情を追っていた。それだけの思いを持って戦うのがタイトルマッチであり、なるべくTKOには進まずに、選手同士の戦いの中で決着がつくほうが良い。未来の怪我の状態次第では、試合をストップさせたタイミングを巡る声が出てくるだろうな、とは思っていました。その中で非常に良いタイミングで止めてくれたと僕は思っています」
ファンを心配させたのは、朝倉が体に負った怪我の状態だけではない。朝倉は、2024年7月の「超RIZIN.3」で平本蓮(27、剛毅會)に1回TKO負けを喫した際にも、戦前に公言していた通りに一度は現役引退を口にした。
榊原CEOによれば、今回のシェイドゥラエフ戦の結果に対して、朝倉が自身の進退をかけている、といった情報は事前に入っていなかったという。
「ただ、この結果を受けて未来の気持ちがどのように動くのか。フィジカル的な部分の回復次第というところもあるかもしれないけど、周囲に言わずしてこの試合をそう(引退試合に)するかもしれない、とは未来は考えていなかったと思います」
榊原CEOがこう語ったのは、朝倉がインスタグラムを更新する直前だった。お互いを良く知る同CEOの推察通りに、朝倉が自身の投稿を結んだ<また頑張ります>は、引き続き総合格闘技の道を歩み続けていく現役続行宣言と受け止めて良いだろう。
もちろん眼窩底骨折は軽症ではない。全治までの期間や復帰時期を含めた詳細も現時点では明らかにされていない。それでも33歳の朝倉の心は折れていないと告げる投稿には、心を痛めていたファンから「無事でよかった」や「ゆっくり体を休めてください」といった激励のコメントが数多く寄せられている。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

