伴走車から声かけする青学大の原監督。黄金期を作りあげた(写真・アフロ)
伴走車から声かけする青学大の原監督。黄金期を作りあげた(写真・アフロ)

箱根駅伝“黄金期”の青学大を倒すチームは現れるのか?

第102回箱根駅伝の復路が3日、神奈川箱根町芦ノ湖駐車場~東京大手町の5区間、107.5キロコースで行われ、往路を制していた青学大が独走し10時間37分34秒の大会新記録で3年連続9度目の総合優勝を飾った。青学大は2度目の3連覇で史上初。果たして青学大の黄金期はいつまで続くのか。そして“最強”青学大を倒すチームは現れるのか。

 

 青学大がとにかく強かった。往路は当日変更で5区に入ったエース・黒田朝日(4年)が爆走。区間記録を一気に2分近くも塗り替えて、大逆転に成功した。そして復路も快走を連発した。
 6区の石川浩輝(1年)と7区の佐藤愛斗(2年)が区間3位、8区の塩出翔太(4年)は区間新で3年連続の区間賞。9区の佐藤有一(4年)も区間賞で続き、最終10区の折田壮太(2年)は区間記録に9秒差の快走で歓喜のゴールに飛び込んだ。
 青学大は盤石の継走でトップを悠々とひた走り、3年連続9度目の総合優勝に輝いた。
 総合成績は従来の記録を2分45秒も短縮する10時間37分34秒。この12年間で9度の栄冠となり、3連覇以上を2度成し遂げるのは史上初となる。強すぎるアオガクを倒すチームは現れるのか。

 今大会、青学大に勝てるポテンシャルがあったチームが2つあった。全日本大学駅伝を制した駒大と登録選手上位10人の平均タイムで史上初の27分台に到達した中大だ。
 駒大は絶対エースの佐藤圭汰(4年)が12月に左大腿骨を疲労骨折。主将・山川拓馬(4年)は12月頭に腰を痛めて、前回3区(6位)を担った谷中晴(2年)も故障があり、ベストオーダーを組むことができなかった。
「私のなかで5区は山川と決めていました。圭汰が2区か3区。谷中で2区をしのぐことも考えていたんですけど、3人が故障したので、往路と復路で(メンバーを)総取っ替えみたいな感じになっちゃいましたね」(藤田敦史監督)
 復路にまわるかたちになった3人は谷中が7区9位、山川が8区4位、佐藤が10区1位(区間新)だった。もし3人が万全な状態だったら、佐藤が2区でトップ争いをして、3区の谷中、4区の桑田駿介(2年)も青学大を上回る快走が可能だったはずだ。そして5区の山川が68~69分台で山を駆け上がれば、黒田朝日といえども追いつくことはできなかっただろう。
 一方で藤田監督は青学大の〝強さ〟をこう感じている。
「箱根駅伝は10人ではなく、高いレベルで16人を揃えないといけません。直前のアクシデントがあっても対応できるのが、本当に強いチームかなと思います。青学大はピーキングも素晴らしいですし、箱根を目指して1年間やってきているチーム。20㎞以上の距離で10人以上を揃えるとなったときの強さは一番です。我々は全日本大学駅伝を17回勝っていて、ミドルの距離への強さは間違いなくある。箱根につなげるために徹底的に走り込むとなると、駒大の良さが摘まれてしまう。そのあたりの考え方は難しいと思います」

 

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