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三浦知良とオファーした小山CEO。新天地J3福島での背番号は「11」に決まった
三浦知良とオファーした小山CEO。新天地J3福島での背番号は「11」に決まった

なぜJ3福島は昨季JFLでシュート1本無得点の“58歳”三浦知良を獲得したのか…「準備、メンタル、勝敗を分ける局面での判断力がクラブの成長を促す重要なプロフェッショナリズム」

元日本代表FW三浦知良(58)のJ3福島ユナイテッドFCへの入団会見が9日、東京都内で行われた。契約期間は6月30日までで、背番号は自身の象徴でもある「11」。カズにとってJ1の横浜FC所属だった2021シーズン以来5年ぶりのJリーグ復帰となるが、日本フットボールリーグ(JFL)のアトレチコ鈴鹿に所属した昨シーズンは、出場7試合でシュートはわずか1本で無得点に終わっていた。しかも、2月に59歳になるカズをなぜ福島は獲得したのか。

最初のオファーはショートメール

情熱に満ちあふれているカズが、弱音とも受け取れる思いを漏らした。
 東京都内で行われた福島への加入会見。J1から数えて4部リーグにあたるJFLの鈴鹿からJ3の舞台へ、実に5年ぶりに臨む決断を下すまでに不安はなかったのか。心境を問われたカズは、揺れ動いた胸中を明かしている。
「正直、どこまでこのオファーに応えられるのか考えました」
 昨シーズンを振り返れば、シーズン始動時のキャンプで怪我を負って大きく出遅れ、開幕後も長期離脱を余儀なくされた。最終的に出場7試合、合計59分のプレータイムで放ったシュートはわずか1本。無得点に終わり、シーズン終盤に失速した鈴鹿も16チーム中で15位になって地域リーグへ降格した。
「その中で自分に対してオファーがあり、他のクラブへ移籍する決断を下すのは、やはり感情的な部分でとても苦しいものがありました」
 シーズンを通して鈴鹿の戦力になれなかった責任を痛感していただけでない。なかなか万全の状態に戻らなかったコンディションに、カズは次のように言及した。
「昨シーズンで言えば怪我も多かったですし、自分が試合に関わる時間もすごく短かったですし、練習自体に参加する率も本当に低かったので」
 新シーズンへ向けて鈴鹿はカズに残留を要請し、元日本代表の播戸竜二氏(46)が代表取締役社長に就いた関西サッカーリーグ1部の「IKOMA FC 奈良」からもオファーが届いた。それでも福島のオファーが、時間の経過とともにカズを突き動かした。
「Jでプレーしたいという気持ちも膨らみましたし、福島ユナイテッドの関係者のみなさんの熱い気持ちとチームのコンセプト、やっているサッカー、そして練習する環境のすべてが他のチームより上回っていると自分で判断して決めました」
 鈴鹿やポルトガル2部のオリヴェイレンセと同じく、昨年12月30日に加入が発表されていた福島へも、保有権を持つ横浜FCからの期限付き移籍。契約期間は6月30日までで、背番号は鈴鹿に引き続いて愛着深い「11」に決まった。

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