「どこに魅力を見つけたかわからない」ドジャースのユーティリティ選手2人獲得を米専門メディアが疑問視…「エドマン、キケの保険なのはわかるが問題を解決する存在にはならないかも」
だが、今回獲得した2人も30代でその高年齢化対策になっているわけではなく、ドジャース専門メディアの「ドジャース・ダイジェスト」は、“保険”としては「興味深い動き」と理解を示しながらも「チームの抱える問題を根本的に解決する存在ではないかもしれない」と疑問を呈した。
同メディアによると、イバネスの守備については「出場の多くは二塁と三塁でプラチナ・グラブ級ではないが、どちらのポジションでも十分に務まるレベルではある」という。
一塁の守備は安定、左翼、右翼を含む外野守備も160イニング経験している。だが、肩はそれほどでもなく、昨季の三塁からの送球速度は平均時速75マイル(約121キロ)でマックス・マンシーの平均84.2マイル(約136キロ)を下回る。
同メディアは「本来は二塁の右側(一、二塁間)に置くのが無難。彼の守備プロフィールはキケ・ヘルナンデスの“縮小版”といった印象だ」と評した。ただキケに関して「ドジャースはキケの復帰に関心を持っているが、この補強によってそれがどう変わるかは今後次第だ。キケはオフに肘の手術を受け、今季はしばらく欠場する見込みであるため、逆にイバネスの獲得で復帰が実現しやすくなる可能性もある」とした。
また同メディアは、イバネスの打撃について「正直なところ、どこに魅力を見つけたかハッキリとは分からない」と問題視した。
「強みはコンタクト能力が高く三振が少なくしっかりと芯でとらえることだ。ただしその能力が強い打球や期待値指標の向上に直結しているわけではない。何らかの調整によってユーティリティ選手として打撃的ポテンシャルを引き出せると見ているのかもしれない」
イバネスの昨季のコンタクト率は83.4%、通算では79%。ストライクゾーン内のスイングに限ると92.5%の確率でバットに当てていて、190打席以上の打者に限定すれば、これはMLB全体で22位に相当する数字だという。
その上で「この補強が意味するのは、ロースターにいる何人かの選手について、健康面・実力面の両方で一抹の不安が生じた、ということでもある」と分析した。イバネスが対左投手に強いため、エドマンが開幕のアクティブロースターから漏れると見ている。
またフィッツジェラルドについては、ドジャースが元ツインズ監督のロッコ・バルデッリをフロントに迎え入れたことに注目。
「彼はフィッツジェラルドのプレースタイルをよく知っている。つまり今回の獲得は単なる“数合わせ”ではない可能性もある」との見方を伝えた。ただ2人を獲得したことで40人枠を一人オーバーすることとなった。同メディアは「これで内野手の補強が完全に打ち止めになるわけでもないが、ロースターは少しずつ“詰まり気味”になってきている。スプリングトレーニング開始までの間に混み合いを解消するためのトレードがいくつか行われると見ている」と予想した。

