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フィギュア団体金の米アリサ・リュウが留め金が壊れてクビにかけられなくなったメダルを報告(リュウのインスタより)
フィギュア団体金の米アリサ・リュウが留め金が壊れてクビにかけられなくなったメダルを報告(リュウのインスタより)

ミラノ五輪で相次ぐ“壊れるメダル”問題の原因が「事故防止の安全機能にあった」と判明…すでに残りのメダルの修復措置を終え“破損メダル”は交換、修理対応する方向

 ミラノ・コルティナ冬季五輪のメダルのリボンが外れる破損報告が相次いでいるが、五輪組織委員会が調査結果と今後の対応策を明らかにした。英ガーディアン紙など複数の海外メディアが報じた。残りのメダルには破損しない措置が施され、破損したメダルに関しては修理して返還するという。

  法律上、窒息や怪我を防止するための安全機能でリボンは外れやすくなっていた

 メダリストを悩ませていたメダルの破損問題。リボンが外れてメダルが落下するケースが相次いで報告されていた。
 日本を破りフィギュア団体で金メダルを獲得した米国女子のエース、アリサ・リュウはインスタにリボンが外れた無残なメダルを動画で投稿。アルペンスキーの女子ダウンヒルで金メダルを獲得したブリージー・ジョンソンは記者会見でリボンからメダルが外れて落下したことを報告。
「ジャンプしちゃダメですね。興奮して跳ねていたら、壊れちゃいました。誰かが直してくれると思います」とコメントした。
 またドイツのテレビ中継ではバイアスロン混合リレーで銅メダルを獲得したユストゥス・シュトレーローが歓喜のダンスで飛び上がっている最中に首にかけていたメダルがリボンから外れて床に落ちたことに気づく瞬間が映し出された。
 スピードスケートの女子1000mで高木美帆を破って金メダルを獲得したオランダのユタ・レールダムもリボンが外れる瞬間をインスタにて動画で報告している。
 早急に調査に乗り出していた五輪組織委員会は、原因を究明して、残りのメダルに対してリボンから外れないような修正措置を行い、破損したメダルに関しては、新しいメダルとの交換、あるいは修理して返還するなどの対応を取ることを決定した。
「少数ではあるもののメダルに不具合があるとの報告を受け、組織委員会は、直ちに問題を調査しました。製造を担当した国立造幣局と緊密に連携しながら対応しました」と広報担当のルカ・カサッサ氏はコメントした。
「解決策はすでに特定され、対象部分の修正措置も実施済みです。影響を受けた選手は、所定の手続きを通じてメダルを返却してほしい。速やかに修理し返却します」と、破損したメダルを持つメダリストへ呼びかけた。
 リボンからメダルが外れる問題はメダルの留め具とリボン部分に関連しているという。リボン付きのメダルを作成する場合、窒息や負傷などの事故防止のため「強い力が加わった場合に外れる」機能を備えておかねばならないという法律上の規格があり、選手を保護する目的のその安全機能でリボンが外れるケースが目立ったようだ。
 五輪の組織委員会は、こうした安全機能を保持した上で、リボンが外れにくくする措置を残りのメダルに施したという。
 前出の広報担当は「ミラノ・コルティナ五輪は、選手一人ひとりの努力の結晶であるメダルが、最高水準の品質と配慮を満たすよう、引き続き全力を尽くします」と強調した。

 

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