スノボ女子HP涙の銅メダル小野光希は高所恐怖症だった?!
リベンジを期した小野はミラノ・コルティナ冬季五輪に出場するだけでなく、メダルを目標に掲げた上で「一番こだわるのはエアの高さ」とテーマを設定した。しかし、ここで難題があった。
小野は生来の高所恐怖症だった。
今回の1回目。最高到達点で3.5メートル、平均で3メートルだった。金、銀の2人を超える高さをマークした。ビルでいえば2階以上に匹敵する高さだ。その恐怖をどう克服してこれだけの高さをメイクしたのか。
海外の大会に出場するときには、日本を発つ前に「まい泉」のカツサンドを購入して機内で食べるなど、小野はさまざまな験担ぎを行うようになった。
滑走する直前のルーティーンも験担ぎのひとつ。シーズン開幕前に必勝祈願をした神社で購入したお守りをウエアの左胸下に忍ばせ、スタートする前に右手を左胸のあたりにじっと当てて、最後にポンと叩いてから滑走していく。
決勝の1本目でも変わらぬ仕草を見せて、今大会の旗手を務め、9位だった冨田が前回大会で獲得した銅メダルを死守した小野が言う。
「北京が終わってから嬉しいことよりも苦しい時間のほうが本当に多くて、何回も滑ることが辛くなってしまうとか、そういう部分もあったんですけど、たくさんの方のいろいろなサポートのおかげでここまで頑張ってこられたので、周りの方々に感謝でいっぱいです。日本チームへのたくさんの応援、本当にありがとうございました」
高校生旋風を巻き起こした清水は、メダルにほんのわずか届かない4位に「やはり着地が綺麗にできなかったからそこを減点されたのかなと思うのと、あともうちょっと綺麗に決められていたと思うので、そこが悔しい」と涙をこらえながら振り返った。
5位で続いた工藤璃星(りせ、16、TOKIOインカラミ)とともに、前回の小野のように悔しさを糧にこれからも成長し続けるだろう。そして、必死に恐怖を克服し、日本女子勢の先頭に立った小野のリベンジとともに、今冬季五輪で日本選手団が獲得したメダルは早くも金2、銀2、銅6の計10個と3大会連続で2桁に達している。

