「どうして私は中国人に見えないの?」アリサ・リュウ“金メダルスマイル”の裏に“代理母”出生秘密と中国から政治亡命した父、そして“きょうだい”の存在
リュウの祖母で父アーサーの母は中国から米国に移住し8年間にわたり5人の子育てを手伝ったが、2016年ごろに中国に帰国している。
その後、父は友人の力を借りて子育てをしてきたが、リュウがスケートに費やす時間が増えるにつけ育児は綱渡り状態になったという。
リュウが13歳ごろの父の生活は、午前6時45分に起床し、出勤前に4人の幼い子どもたちを学校へ送り、その後リュウをリンクへ送り届けた。リュウは、セッションの合間に宿題をこなし、通常は父親と帰宅する車中で夕食をとり、8時半には就寝する。この間、友人が妹や弟を学校へ迎えにいき、食事をさせ寝かしつけるという超多忙な毎日々だった。
それでもリュウには楽しい思い出しか残っていない。
昨年12月にカリフォルニア州サクラメントのテレビ局から取材を受けたリュウは、こう幼少時代を振り返っている。
「幼い頃は、3段ベッドが並ぶ同じ部屋で寝て本当に楽しかった。夜遅くまで起きてベッドの上を這い回ったり。正直、あの頃が少し懐かしい」
冗談めかして「きょうだいは制御不能な4匹のペットみたい」と表現したこともある。
2025年2月にフィギュアスケート専門メディアのア・ディバイン・スポーツのインタビューで、リュウは家族との強い絆についてこう語っている。
「彼らは常に新鮮で新しい感覚を保たせてくれる」「彼らを心から愛している」「お互いにからかい合ったり、ふざけ合ったりするのが本当に楽しい。誰も本気で怒ったりしないし、喧嘩もほとんどしない。彼らと一緒にいるとただ楽しいの。本当にありのままの自分でいられて、思ったことを何でも言える」
米ピープル19日付の電子版は、「2026年冬季五輪で兄弟が初めてライブで姉の演技を見た」と伝えた。
ショートプログラムを終えたときには彼女はNBCのインタビューに「観客に向けて演技した。だって彼らがすぐそこにいるんだから、特に彼らに向けて滑った。本当に特別な瞬間だったわ」と話していた。
彼女の笑顔の理由、そして金メダルの原動力は家族の存在にあったのかもしれない。

