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勝負の1500mで6位に終わった高木美帆は悔し涙に暮れた(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
勝負の1500mで6位に終わった高木美帆は悔し涙に暮れた(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

「TVの前で泣くつもりはなかったのに」1500m6位に終わった高木美帆が姉の菜那さんに「よく頑張ったよ」と声をかけられ涙腺崩壊…「頑張っているだけで終わらせたくなかった」

 前回北京大会後には「引退」の二文字が脳裏をかすめた。思い止まらせたのは1500mにかける思い、翌2023年にはナショナルチームを離れ、デビッド・コーチと二人三脚でチーム・ゴールドを設立し、競技環境を変えることで自らに刺激を入れた。
 平昌大会の団体パシュートでともに金メダルを獲得。夏季五輪を通じて史上初の姉妹による金メダル獲得という快挙を達成した菜那さんも2023年に引退して、その後は解説者として、そして姉として高木を見守ってきた。
 チーム・ゴールドには今では佐藤綾乃(29、ANA)と堀川桃香(22、富士急)が名を連ね、団体パシュートでは3大会連続のメダルとなる銅を獲得した。高木自身も今大会の1000mと500mで銅メダリストになり、最後の1500mへ「もう銅はお腹いっぱい」と必勝を期して臨んでいた。
 菜那さんから北京大会後の4年間を問われた高木はこんな言葉を残している。
「本当は良い結果を出して思いたかった気持ちではあるんですけど、それでも今は良く頑張ったなと自分自身に対して思っているところはあります」
 このときは表情に笑みを浮かべていたものの、菜那さんから「良く頑張ったよ。ここまで本当に良く頑張ったよ」と姉としての言葉で労われると、苦楽を共有してきた妹の素顔をのぞかせ、涙を流しながら再び本音を吐露している。
「何か頑張っているだけで終わらせたくないと思っていたので、悔しいところはあるんですけど……」
 15歳だった2010年のバンクーバー大会で初出場。代表入りを逃した2014年のソチ大会を経て、平昌、北京、そして今回回で日本女子選手では夏季五輪を通じて群を抜いて最多となる金2、銀4、銅4と計10個のメダルを獲得。31歳で迎えた今大会も、個人、団体でトータル6レースを走り抜いた。
 チーム・ゴールドは今季限りで解散する。フラッシュインタビューで今後について問われた高木は「今、一番感じているのは……自分の挑戦は終わったんだなと感じている。この結果で終わったんだな、と」と現役引退を示唆するような言葉も残している。
 それでもインタビューの最後に抱き合った菜那さんから「本当によく頑張りました。この4年間」と再び労われた高木は「じゃあ、そろそろ時間なので行きますね。尺を取っちゃうので」と照れくさそうな表情を浮かべながら4度目の五輪を終えた。

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