「まるで『マリオカート』を運転しているようだ。これはレースではない」中国GP決勝途中リタイヤのフェルスタッペンが新レギュレーションを猛烈批判…「発言はファンを冒涜」の波紋も
ファンを冒涜していると非難されても、フェルスタッペンの舌鋒はさらに鋭さを増している。中国GP後にもF1チーム側と、レギュレーションを調整するかどうかを協議すると伝えられる国際自動車連盟(FIA)へ向けた警告とも受け取れる過激な発言を、母国オランダの専門メディア『RacingNews365』が伝えた。
「彼ら(FIA)が『ファンが応援してくれている限りスポーツとして問題ない』と考えていないことを願う。迅速な変更がなされない限り、F1のこの新しいルールのツケがやがて回ってきて痛い目を見る。つまり、このスポーツを台無しにする、という代償を支払わなければならなくなる。変化を起こすには大多数の同意が必要だが、全員が合意に達するのは非常に難しいだろう。何度も言ってきた通り、これは政治的な問題だ。今は有利な立場にいると感じている人たちにとっては、それを正当に利用したいだろう。俺は馬鹿じゃないから、そういう気持ちも理解できる」
有利な立場の象徴が、開幕から絶好調のメルセデスとなる。
豪州GPではジョージ・ラッセル(英国)がポールトゥウィンで通算6勝目をマーク。中国GPでは19歳202日のアントネッリが、フェルスタッペンの18歳228日に次ぐ歴代2位の若さで初優勝。両GPでともに1・2フィニッシュを飾り、ラッセルは中国GPのスプリント決勝でも優勝している。
中国GP決勝ではスタート直後から、メルセデス勢とフェラーリ勢による白熱のオーバーテイク合戦が繰り広げられた。前出の『CRASH.NET』はフェルスタッペンが訴える問題はレッドブル内部のそれに帰結するとする、メルセデスのトト・ウォルフ代表(オーストリア)の見解を伝えている。
「マックスに代表される、常にアタックモードで仕掛けるドライバーにとって、予選ラップからアクセルを離して惰性走行するのは明らかに受け入れ難く、納得し難いだろう。しかし、これはむしろマシン固有の問題であり、彼は問題を誇張しているだけだと思う。テレビやスクリーン越しに中国GPの決勝を見れば、マックス自身でさえトップ争いは面白いレースだったと感じたはずだ」
同メディアはその上で、今後について次のように言及している。
「もしフェルスタッペンがそれほどまでに新しいルールを嫌っているのならば、彼が繰り返し警告してきたように、他の場所で自由にレースを出場する状況を選べる。彼の意志に反してF1で戦えと強制している者は現時点で誰もいない。ただ、彼ほどの驚異的な才能を失えば、F1にとって非常に大きな打撃となるだろう」
すでに5月第3週の週末に、ドイツで開催されるニュルブルクリンク24時間レースへの参戦を表明しているフェルスタッペンの去就にも影響を与えかねない惨敗とともに中国GPは幕を閉じた。27日開幕の第3戦・日本GPへ向けて、レッドブルは限られた時間の中で最大のリソースを投入してマシンの改善を図っていく。

