「今の段階ではドラフト1位で競合するレベルにはない」センバツ連覇を狙った横浜の織田翔希が最速150㎞マークも2失点して1回戦で姿を消す波乱…元ヤクルト編成部長の評価は?
センバツ高校野球の1回戦3試合が20日、甲子園で行われ、昨春の優勝校である横浜が神村学園に0-2で敗れ姿を消す波乱があった。注目は横浜の最速154キロのドラフト1位候補右腕の織田翔希。立ち上がりからボールが上ずり3回に2点を失い、7回2/3、7安打5奪三振2失点で負け投手となった。なぜ織田は実力を発揮できなかったのか。元ヤクルトの編成部長で、故・野村克也氏の参謀として知られる松井優典氏に評価を聞いた。
スピードとコントロールにムラ
センバツ連覇を狙った横浜が1回戦で姿を消した。2点を追う9回二死満塁の一打同点機を作るも8番打者の林田滉生がカウント202から見送ればおそらくボールの龍頭汰樹の外角球に手を出して空振りの三振。悔しい完封負けとなった。
負け投手となったのが、日米のスカウトが注目の最速154キロ右腕の織田だ。立ち上がりから先頭に四球を与えるなどボールが上ずっていた。各社の報道によると、本人も「少しエンジンがかかるのが遅かった」と反省していたそうだが、3回につかまった。
先頭の平石陽多を一塁へのゴロで打ち取ってはいたが、連携が間に合わずにヒットになるアンラッキーな出塁を許す。バントで送られ、田中翔大にストレートで追い込みながらも、フォークが落ちずに高めに浮き、バットを合わせられた。センターが無謀なダイビングを試みて二塁打となる間に失点。さらに梶山侑孜にもスライダーを片手でうまくレフト前へ運ばれた。いずれもバットの芯で痛打されたわけではなかったが、変化球もキレていなかった。一死一、三塁とピンチが広がり、川崎怜央にスクイズの構えで揺さぶれ、高めに浮いた142キロのストレートをライトへもっていかれる犠牲フライで2点目を献上した。
4回からエンジンがかかりだし、タイムリーを許した田中への2球目に150キロもマークするなど、8回途中までを2失点に抑える109球の熱投を見せたものの負け投手となった。
各社の報道によると、横浜の村田浩明監督は「序盤から球が少し上ずっていた。織田らしくなかった」と振り返った。
ヤクルトの元編成部長でドラフトの指揮を執った松井氏は「昨夏からの成長が感じられなかった。今の段階でドラフト1位で競合するようなレベルにはない」と手厳しかった。

