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“生ける伝説”グリンキーから逆転の24号2ランを放った大谷翔平は“確信歩き”(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
“生ける伝説”グリンキーから逆転の24号2ランを放った大谷翔平は“確信歩き”(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「好調の大谷にどの球も決められなかった」将来の殿堂入り有力の“生ける伝説投手”が大谷翔平の24号逆転2ランに脱帽

 エンゼルスの大谷翔平(28)が18日(日本時間19日)、敵地カンザスシティーでのロイヤルズ戦に「2番・DH」で出場、1-2で迎えた5回の第3打席に逆転の24号2ランを放った。今季5度目となる2試合連続の本塁打で連続試合安打も「15」に伸びた。マイク・トラウト(31)も、大谷の直後に15号ソロを放ち、今季6度目のアベックアーチ。「トラウタニ弾」の“不敗神話”を守り、チームは5-2で勝利、貯金は今季最多の「8」となりアストロズを抜きア・リーグ西地区の2位に浮上した。

 通算224勝グリンキーのカーブを3打席目に仕留める

 

 メジャー通算224勝を誇る20年目の39歳になる大ベテランのザック・グリンキーは、その熟練の投球術で、二刀流スターに勝負を挑んできた。
 1-2で迎えた5回無死二塁。
 大谷は、第一打席はセカンドゴロ、第2打席は、外角へ落とす抜いたカーブで空振りの三振に抑えられていた。
 グリンキーは、慎重に低めのボールゾーンにチェンジアップ、カーブを落としてきた。だが、たった1球の“逆球”を大谷は見逃さなかった。フルカウントからの6球目。キャッチャーは外に構えていたが、インサイド低めに曲がってきたカーブをしっかりと引きつけて引っ張った。打球はライナーでライトスタンドの最前列へ。3-2と逆転した価値ある2試合連続の24号2ラン。連続試合安打も15に伸ばし、打点も58となり、レッドソックスのラファエル・ディバースを抜き、両リーグの単独トップに躍り出た。堂々の2冠王だ。
 大谷が、ベンチで兜セレブレーションを受けている間に、続くトラウトも初球を捉えてレフトへ連続アーチ。ベンチに帰ってきたトラウトに大谷が兜をかぶせた。「トラウタニ弾」は今季6度目で、連続弾は今季3度目。「トラウタニ弾」が出れば負けないという“不敗神話”も継続した。
 MLB公式サイトは、グリンキーと大谷、トラウトの対決を「(将来)殿堂入りが有力視される先発のグリンキーが、エンゼルスのスーパースターで、将来の殿堂入りの可能性がある大谷とトラウトによって打ち負かされた」と伝えた。
「グリンキーは3周り目の対戦で苦しみ続けた」とした上で、この大谷との対決場面を「二刀流スターの大谷は、チェンジアップを投げてきたグリンキーに対してフルカウントとなった。チェンジアップが(ストライク)ゾーンに入らず、グリンキーは、大谷に3-2から、3回に空振り三振を奪ったカーブを投げた。大谷は、それを捉えて117.1マイル(約188.5キロ)の打球を放ち、推定飛距離442フィート(約128.6メートル)も飛ばしてメジャーリーグトップの24号とした。グリンキーはカーブで7スイング中、3つの空振りを奪っていたが、唯一打たれたカーブが、大谷の本塁打だった」と描写した。
 また敵地のカンザスシティスター紙も、「先発投手の3打席目では、やはり打者が優位となる証拠が見られた」とした上で、この対決シーンをこうリポートした。
「グリンキーはカーブで大谷から(3回に)三振を奪った。彼らが再び対戦したとき、グリンキーは大谷を同じような球で打ち取ろうとした。だが、エンゼルスのスターは、レーザービームのような打球を放ち、バットから117マイル(約188.3キロ)で放たれた一打は、右中間のフェンスを越えていった」
 両メディアによると、今季7敗目(1勝)を喫した“生ける伝説投手”は、大谷に対して、こんなコメントを残している。

 

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