「ネガティブな敗因分析に未来はない。勝ち筋のあった作戦負けだった」元WBC“V戦士”里崎智也氏が米メディアの「守備犠牲のスター優先。伊藤を中継ぎ起用すべきではなかった」の意見に反論
「それほどスピードのあるわけではないノラが日本とは対照的に低目の出し入れで勝負して4回をソロ被弾の1失点に抑えた。日本も低目を軸にした配球を徹底すべきだったと思う。打ち合いになれば勝てない。あくまでも仮定の話だが、その配球ならもう少しベネズエラ打線を封じ込めたと思う。今大会は本気になった相手との力の差があったなどの結果論から導かれた意見がある。ネガティブな敗因分析に未来はない。作戦次第で勝ち筋があった。力の差があったから負けたのではなく、そこが今後のポジティブな改善点になるだろう」
里崎氏は、優勝した2023年の前大会の準決勝のメキシコ戦を例に出した。
「7回でスコアが0-3。今回は7回で5-7。ほぼ展開は同じだったけれど、7回に吉田の同点3ランが出て、村上のサヨナラ打で勝った。今回も、4回一死一、二塁で大谷、佐藤が連続三振に倒れたところで追加点を奪えていれば、どうなっていたかわからない。8回二死一、二塁で牧のところで、マウンドのオリックスのマチャドと何度も対戦している近藤を代打に送ってもよかったのかもしれない。つまり日本と世界の力の差がすごく開いたというわけではない。ポジティブな要素はありますよ」
ベスト8敗退で漂う悲観論に反発した。
リベンジの舞台は大谷も「挑戦したい」と口にした2028年のロス五輪。だが、その前に出場権を得るための戦いが待っている。出場枠はたったの6つ。開催国の米国に加え、今大会でベネズエラとドミニカ共和国が出場枠をゲットしたため、残り3枠を2027年11月に開催予定のプレミア12と世界最終予選で決定する。
16チームが参加するプレミア12ではアジア最上位とヨーロッパ・オセアニア最上位の2か国が出場権を獲得する。2025年末のランキングですでに上位12チームの出場が決まっていて、アジアからは、日本、台湾、韓国が出場、メキシコ、プエルトリコ、また今大会で旋風を巻き起こしたイタリアも予選から勝ち上がってくると予想される。台湾、韓国に勝てばアジア最上位となれるわけではなく、里崎氏も「今回はこれまでのプレミア12と違いメジャーリーガーが参加してくる可能性があり簡単ではないですよ」との見立てをしている。

