なぜ阪神は巨人ドラフト1位の竹丸和幸を攻略できなかったのか…「サトテルの”WBC後遺症”」「後手を踏んだ配球への対応」「村上のバントミス」
巨人が27日、東京ドームで行われた開幕戦で阪神を3-1で下して好発進した。先発のドラフト1位の竹丸和幸(24)が6回を3安打1失点に抑える好投で球団史上初めて新人としての開幕戦勝利の快挙を成し遂げた。なぜ連覇を狙う阪神は竹丸を攻略できなかったのか。
阿部監督は新人離れした落ち着きに「君は凄いな」と声をかける
東京ドームの2026年のお立ち台第1号に選ばれたのは、もちろん社会人の鷺宮製作所からドラフト1位指名されたルーキーの竹丸だった。
「最初は緊張したんですけど、無事勝てたのでほんとに今はほっとしています。岸田さんのサイン通りに投げただけなので、岸田さんに感謝したいなと思います」
伝統のある巨人でルーキーが開幕投手に指名されたのは城之内邦雄氏以来64年ぶりで、しかも、勝利に結びつけたのは竹丸が初。歴史を塗り替えた左腕は、アナウンサーに「落ち着いていますが嬉しいですか?」と聞かれるほど飄々としていた。
阿部監督は「素晴らしいの一言です」と称賛した。6回を終えてまだ球数は79球だったが、開幕戦という緊張感からの疲労を考慮して継投を決断した。その際、ベンチ内で「ナイスピッチングということと、ゲーム前も、凄い落ち着いていたので、“君は凄いな”」と声をかけたという。
6回で打たれたヒットは森下の2本と坂本の1本だけ。4回無死一、三塁のピンチも最少失点で切り抜けた。
なぜ阪神は巨人のルーキーを攻略できなかったのか。
現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は「腕を丸めこむような独特のテイクバックでボールの出所が見辛いんだと思う。いくら映像でチェックしていてもいざ打席に立った初見では苦労する」と分析した。
「しかもスライダーとチェンジアップの抜いたボールを同じ腕の振りで投げてくる。こういう腕を振った変化球への対応は、何を打つかを絞っておかねば難しいが、新人でデータも少ないため絞り切れなかったのだろう。加えて捕手の岸田は、ひと回り目は、ストレートを軸にスライダーを使い、ふた回り目は、ストレートを減らして、チェンジアップを増やすなど配球を変えてきた。なおさら阪神打線は後手を踏むことになった」
ミスも響いた。
3回に先頭の坂本がレフト前ヒットで出塁したが、村上のバントがうまく転がらず二塁へ走者を進めることができなかった。打者走者の村上は懸命に走って一度はセーフの判定が出たが、阿部監督のリクエストで覆り併殺打となった。
「2回に村上が巨人の攻撃を8番浦田の併殺打で終わらせ、投手の前で打順を切り、この3回に阪神へ流れを持ってくる展開だった。それだけに単なるミスではなく、せっかくの流れを失う大きなミスになった」
前出の評論家の指摘だ。

