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角田裕毅の鈴鹿でのテスト走行は幻に終わった(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅の鈴鹿でのテスト走行は幻に終わった(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

なぜ角田裕毅の”鈴鹿復帰”は幻に終わったのか…レッドブルは「F1タイヤテスト」にセカンドドライバーのハジャーを起用

 

 しかもF1本来の魅力を大きくスポイルしているとして、かねてから新レギュレーションを痛烈に批判してきたフェルスタッペンが、日本GP決勝後に英公共放送局『BBC』の直撃取材を受けた際に、今季限りでのF1引退を検討していると初めて明言した。
「F1をやめたからといって、何もしないわけじゃない。人生はF1だけじゃない。今は他にも情熱を注いでいるプロジェクトがたくさんある」
 F1に変わる新たな刺激を求めている元世界王者の胸中を物語るように、フェルスタッペンは現地時間31日にはドイツ・ニュルブルクリンクのコースに姿を現したと母国オランダのモータースポーツ専門メディア『RacingNews365』が報じた。フェルスタッペンはすでにGT3レースにも出場していて、同メディアによれば今回の行動の目的名「メルセデスAMG GT3」のテスト走行を行うためだという。
 レッドブルが抱く懸念は、モチベーションを低下させているフェルスタッペンに対してだけではない。ハジャーも開幕戦からリタイア、8位入賞、12位で推移し、8番グリッドからスタートしながら入賞すらできなかった日本GP後にはこう語っている。
「予選よりもさらに悪かった。本当に運転しづらくて、危険すら感じた。どうすればマシン自体を速くできるのか、その手がかりがまったくない」
 中東情勢の悪化に伴い、F1は4月に予定していたバーレーン、サウジアラビア両GPを中止として約1カ月の中断期間を設けた。ハジャーも苦しんでいる現状を受けて、レッドブルは、2日間のテストにフル参戦させた上で、中断期間中にマシンの性能を向上させていくためのさまざまなデータを収集する機会にあてたと見られる。
 リザーブの角田にチャンスを与えるよりもセカンドドライバーのハジャーの出走機会を増やさねばならないほど追いつめられているということだろう。
 『GP BLOG』はフェルスタッペンが本当に今季限りで引退すると仮定した上で、レッドブルが後任として誰に白羽の矢を立てるのか、をテーマにした記事も掲載。その中で角田に関しては「可能性はほぼゼロに近い」としながらも「プランB」としてはあり得ないことはないとの見解を示した。
「誰がフェルスタッペンの後任になるのか。論理的には彼と同等の経歴と実績を持つドライバーが候補となる。しかし、もしそのような動きが、トップドライバーの大半がすでに来季の契約を結んでいる時期と重なったとしたらどうだろうか。環境にすでに精通している角田が低コストで即戦力となる選択肢として浮上する可能性はある。トップクラスではないが、プランBを用意しておくのは何もないよりは良い」
 角田は来季のF1復帰を目指して他のカテゴリーのレースには出場せず、リザーブ兼テストドライバーへの降格をあえて受け入れた。しかし、GPレースの大半でポイントを獲得できずに終わった昨季の結果は今でも角田の復帰への足かせになっている。レッドブルが置かれた苦しい現状も手伝い、角田の昨季最終戦のアブダビGP決勝以来、114日ぶりとなるサーキット復帰は幻に終わった。

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