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解説を務めた岡田彰布顧問が阪神の敗因を鋭く指摘した(写真はキャンプ時の資料・黒田史夫)
解説を務めた岡田彰布顧問が阪神の敗因を鋭く指摘した(写真はキャンプ時の資料・黒田史夫)

「普通に考えれば(先発ルーカスを)70球では代えない」岡田顧問が指摘した阪神がヤクルトに逆転負けした3つの理由…9回の福島バント失敗を「打たせた方が良かった。難しいのよ」

 阪神が8日、甲子園でヤクルトに2-3で逆転負けを喫した。5回まで1失点に抑えていた先発のイーストン・ルーカス(29)を5回で70球で降板させた直後の6回に逆転を許し、8、9回に作った同点機を生かすことができなかった。BS朝日で解説を務めた阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問(68)は日本一監督らしい鋭い”野球脳”でズバリ敗因を指摘した。

 大山の併殺打についても言及

 屈指の勝負勘を持つ岡田顧問だからこそ嫌な予感がしていたのかもしれない。
「この前、初勝利したよね。負けているところで投げて勝ち投手になっている。(池山監督の采配は)そういう意味も込めてやろうね」
 1-2で迎えた5回の裏にヤクルトは育成出身の2年目右腕である廣澤優をマウンドに送った。廣澤は5点差を逆転した5日の中日戦でもその前の回に登板してプロ初勝利をマークした”逆転の女神”。池山寛隆監督は「気が付けば廣澤」と表現していた。
 廣澤が森下翔太、佐藤輝明を連続三振に仕留めるなど三者凡退に抑えてつないだ6回に、岡田顧問が、「投手交代よ。何球投げた?70球…そりゃないよ。あと1回投げたら、90球くらいで打席が回ってくる」と驚く、藤川球児監督の継投策があった。
 今季2度目の先発となったルーカスは立ち上がりに福島圭音の守備のミスもあり1点を失ったものの、その後立ち直り、走者を出しながらも粘り強く5回まで5安打6奪三振無四球1失点に抑えていた。
 そのルーカスを70球で降板させ、くふうハヤテから育成ドラフトで指名した2年目の早川太貴をマウンドに送ったのだ。
 早川は、いきなりサンタナを四球で歩かせ、二死までこぎつけるものの岩田幸宏、増田球、赤羽由紘に3連打を浴びて逆転を許した。
「(継投は)難しいというより普通にやればいい。70球で普通は代えない。あと1回で90球くらいいって木浪から始まる次の回に打席が回ってきたら代打。それが普通。三者凡退で終わったならピッチャーを8番に入れて、9番に外野を入れるとか(の選手交代)。それがゲームに逆らわない采配。70球で代えると(ゲームに)逆らった采配になる」
 岡田顧問は、日本一監督らしい発想で藤川采配に疑問を投げかけた。
 スポーツ各紙の報道によると、藤川監督は「昨年からのことがあります。先発の経験とか、いろいろあります」とルーカスの70球降板の理由を説明した。
 昨季はオフに横浜DeNAへ移籍したデュプランティエがコンディションを崩して夏場以降は戦力にならなかった。1年を通じてルーカスを先発としてローテーを守らせるために無理をしなかったというのだ。
 この成否はシーズン終盤に明らかになるだろう。
 阪神は反撃機を8回、9回に作った。
 岡田顧問が問題視したのは、8回無死一、二塁の一打同点、長打が出れば一気にゲームがひっくりかえるチャンスに最悪のショート併殺打に終わった大山悠輔のバッティングだ。
 ヤクルトは8回に、この日のストレートが最速156キロをマークした新外国人の長身パワーピッチャーであるリランソを起用した。

 

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