久保建英がW杯に間に合った!「眠りから目覚めるきっかけを作った」83日ぶり復帰で即MOM獲得を指揮官が絶賛…ただ「リズムを見つけるにはまだ時間が必要」と課題も指摘
左太もも裏を痛め長期離脱を強いられていた日本代表MF久保建英(24、レアル・ソシエダ)が、11日のアラベスとのラ・リーガ第31節(レアレ・アレーナ)で83日ぶりに復帰を果たした。2-2で迎えた後半9分から途中出場した久保は6分後に左からのクロスを頭で折り返してFWオーリ・オスカールソン(21、アイスランド)の勝ち越しゴールをアシスト。36分あまりのプレーで堂々のマン・オブ・ザ・マッチを獲得し、自身にとって2度目のW杯となる約2カ後の北中米大会での活躍へ弾みをつけた。
スタンディングオベーションが起きる
待ち焦がれた瞬間は後半9分に訪れた。
2-2の状況が続いていたアラベス戦で、レアル・ソシエダのペッレグリーノ・マタラッツォ監督(米国)が2枚目の交代カードを切る。MFブライス・メンデス(スペイン)に代わって久保が投入されたホームのアノエタ(レアレ・アレーナ)の光景を、試合をライブで速報していたスペインのスポーツ紙『AS』はこう伝えた。
「久保が約3カ月ぶりに戻ってきた。アノエタではベンチへ下がるブレイスと、復帰が待たれてきた日本人選手にスタンディングオベーションが送られている」
背番号「14」が眩い輝きを放ったのはわずか6分後だった。
敵陣の右サイドで獲得した直接フリーキックが相手にクリアされ、左サイドに流れた直後。ボールを拾ったMFゴンサロ・グエデス(ポルトガル)がファーサイドへ長いクロスを送る。これに右MFに入っていた久保が反応。全力のスプリントから宙を舞い、ゴールラインぎりぎりで頭をヒットさせて折り返した。
頭上をゆっくりと越えていくボールに、アラベスのゴールキーパー、アントニオ・シベラ(スペイン)は反応できない。さらに慌てて振り返った先には、オスカールソンがトップスピードで走り込んできていた。頭で勝ち越しゴールを叩き込んだ瞬間を、同じく前出の『AS』は興奮しながらこう伝えた。
「前半に2度もリードを許し、その度に追いついていたソシエダが、この試合で初めて勝ち越した。チームの救世主になったのは直前に投入されていた久保だ。クロスに対して反対側のポスト付近へ全力で走り込んでいった彼は、ゴールラインぎりぎりで頭をヒットさせてシベラの頭上にボールを通過させて、フリーのオスカールソンにパスを通した。アノエタはこの試合で最大と言っていい熱狂ぶりに支配された」
久保は1月18日のバルセロナ戦の後半21分に、カウンターから敵陣の左サイドへトップスピードで突入していった直後に急に失速。左太もも裏を押さえてピッチ上に倒れ込み、同24分に担架で退場した。
直後に自身のインスタグラムを更新した久保は、こんな言葉を綴っている。
「怪我で少しの間離脱することになりました。大事な時期にチームの力になれず悔しいですが、しっかり治して強くなって戻ってきます」
しかし、実際は違った。すぐに復帰できるような怪我ではないと直感でわかっていたのだろう。スペインメディア『Onda Cero』のインタビューで、久保は「怪我をしたときは本当に落ち込んだ」と心情を吐露。さらにこう続けている。
「あのときやらかしてしまったと感じたし、実際に足に体重をかけられなかったからね。担架で運ばれるのは実は嫌だったけれど、まったく動けなかったので他に選択肢がなかった。あのときは本当に辛かった」
以来、リーグ戦で10試合、スペイン国王杯で3試合と計13試合の欠場を余儀なくされた。リハビリを積んでいる間に行われた3月下旬の日本代表の英国遠征も選外となり、森保ジャパンがともに1-0で勝利したスコットランド、イングランド両代表戦も画面越しに応援する立場に回らざるを得なかった。

