
「恥ずかしい。最悪」大谷翔平に劇的“バンザイ”決勝3ランを浴びたトンプソンは大反省もその配球を元ヤクルトのロブロ監督に批判されて“ちょっとした内紛劇”が起きる?!
ドジャースの大谷翔平投手(30)は9日(日本時間10日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で出場し、3点を追う9回にチームが4連打で同点とすると、さらに一死、一二塁の場面で、変則右腕のライアン・トンプソン(32)から劇的な勝ち越しの12号3ランをライトスタンドへ放り込んだ。大谷は珍しく打った瞬間にバットを放り投げてバンザイした。また本塁打争いでもトップに並んだ。
「なかなかあるような展開ではなかった」
その瞬間、4万9122人で埋まったチェイスフィールドが騒然となった。
3点を追う9回にドジャースは、ダイヤモンドバックスの5番手ケビン・ギンケルからフレディ・フリーマン、アンディ・パヘス、キケ・ヘルナンデス、マックス・マンシーの怒涛の4連打で、11-11の同点に追いついた。さらに一死一、二塁となって打席に大谷を迎え、ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督は、トンプソンにスイッチした。1m92ある変則の右腕。体を沈めて横から投げる。
ロブロ監督は、この日、2本の二塁打を放っている大谷に対して満塁策は取らずにトンプソンの起用で勝負に出た。
大谷は、トンプソンが50%以上の割合で使うスイーパーを内外に3球続けられて、カウント1-2と追い込まれた。そして運命の4球目だった。
「動き的にも珍しい。ボールの動きも独特で素晴らしい投手なので、なんとかコンタクトをすることを心がけた」という大谷が、インコースに甘く入ったスプリットを完璧にとらえた。打球速度181.9キロ、角度26度、飛距離129.8メートルの打球が、ライトスタンドへ飛んでいった瞬間、大谷はバットを放り投げて、珍しく両手を大きく上げてバンザイをしたのだ。それほど劇的な決勝の12号3ラン。敵地に「MVP!」コールが起きた
試合後、フィールド内でスポーツネットLAのインタビューを受けた大谷も興奮を冷めやらぬ様子だった。
「なかなかあるような展開ではなかったですが、最後まで粘り強く、みんながあきらめずに後ろにつないで、最後はああいう形で自分で決まりましたが、それまでの追いついていく過程が素晴らしかった。本当に素晴らしい最終回だった」
大荒れのゲームだった。先発の佐々木朗希が立ち上がりに3点を失うも、2回に追いつき、3回に5点を奪い8-3と5点のリードを奪った。だが、佐々木が踏ん張れず、5回に走者を残し、2番手のアンソニー・バンダがルルデス・グリエルに同点の満塁弾を許す。結局、中5日の佐々木はメジャーワーストの5失点。
6回には、勝ち越しの押し出し四球の判定を巡って異議を唱えたマーク・プライアー投手コーチが退場処分にもなった。さらに8回にも2点を失い、9回の時点で3点を追う展開となり敗色濃厚だった。