
衝撃!中谷潤人vsジェシー“バム”ロドリゲスのバンタム級とSフライ級の2団体統一王者同士のビッグマッチが計画されていた…「中谷本人が断ったとは思わない」とバム陣営…米専門サイト報道
プロボクシングのWBC&IBF世界バンタム級王者、中谷潤人(27、M.T)とWBC&WBO世界スーパーフライ級王者、ジェシー“バム”ロドリゲス(25、米国)のビッグマッチが計画されていたことが明らかになった。米専門サイト「ボクシングシーン」が報じたもの。「リヤドシーズン」を手がけるサウジアラビア総合娯楽庁のトゥルキ・アルシェイク長官のアイデアで、ロドリゲス陣営は合意したが、中谷陣営が対戦を辞退したため、このカードは幻に終わり方向転換。ロドリゲスは11月22日にサウジアラビアでWBA世界スーパーフライ級王者のフェルナンド・マルティネス(34、アルゼンチン)と3団体統一戦を行うことが発表されている。
11月にサウジアラビアをリヤドシーズンがオファー
衝撃的事実が発覚した。
リング誌のパウンド・フォー・パウンドランキングで6位の“バンタム級最強”の中谷vs同ランキング7位で“スーパーフライ級最強”のロドリゲスというビッグカードが計画されていたというのだ。米専門サイト「ボクシングシーン」が報じたもの。
中谷は6月8日にIBF王者の西田凌佑(六島)を6回TKOで下して2団体を統一、ロドリゲスも19日(日本時間20日)に米国で引退した田中恒成(畑中)からWBOのベルトを奪ったプメレレ・カフ(南アフリカ)を終始圧倒して10回TKOで下して2団体統一に成功していた。
ロドリゲスをプロモートしているマッチルーム社のエディ・ハーン代表は同サイトの取材に対してこう明かしたという。
「トゥルキ(総合娯楽庁長官)は決断をとても早く求める人物だ。中谷との試合を最初に提案された時も『今夜中に返事がほしい』と言ってきた。3日や4日ではなく『今夜だ』と。だから私たちは、ロバート(ガルシア)に連絡を取り、キャンプ中のバムと話す必要があった。普通ならトレーナーやマネージャーは“興味はあるが後で答える”と言うだろう。しかし今回は“今(答えろ)”だった。我々は中谷戦を受け入れた。だが、中谷側(帝拳プロモーション)は、その試合を辞退。代わりに、リヤドシーズン側からフェルナンド・マルティネス戦を提示され、バムは即答で“イエス”と言った」
「リヤドシーズン」を取り仕切るアルシェイク長官は、ロドリゲスの今回の統一戦の試合前に11月22日にサウジアラビアで、4階級制覇王者の井岡一翔(志成)に2度勝利したWBA王者、マルティネスとの3団体統一戦を行うことを発表していた。だが、ファーストチョイスは、マルティネス戦ではなく、1階級上げての中谷戦で、ハーン代表は、ロドリゲスのトレーナー兼マネージャ―であるロバート・ガルシア氏に連絡を取り、了承を取り付け、「OK」と返答していたという。
だが、結果的にに中谷戦は幻に終わった。
その理由をガルシアトレーナーはこう説明している。
「中谷陣営は基本的にOKだった。だが、私のところには(帝拳の)本田(明彦)会長から“帝拳側としてこの試合は望まない”というメッセージが届いた。だから私は“中谷が対戦を拒否した”とは言いたくない。彼のトレーナーのルディ・エルナンデスとは、友人関係でもある。だから中谷本人が断ったとは思っていない。むしろ、本田会長が、自陣営同士の対戦(中谷 vs ロドリゲス)を避けたのだと思う。“チョコラティート”ゴンサレス(ローマン・ゴンザレス)とバム(ロドリゲス)の対戦(が実現しなかった)の時と同じだ」