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大谷が45号を放った後にヤジを飛ばしていたファンに握手を求めた(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
大谷が45号を放った後にヤジを飛ばしていたファンに握手を求めた(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

45号の大谷翔平から握手を求められたパドレスファンはどんなヤジを飛ばしていたのか…ロバーツ監督が明かす内容とは?…フリーマンは「ファンに別の喜びを返せて良かったね」と行動を称賛

ドジャースの大谷翔平(31)が8-2勝利で連敗を止めマジック「31」を点灯させた24日(日本時間25日)の敵地でのパドレス戦で45号を放った直後に取った超異例の行動が波紋を広げている。試合中ずっとヤジを浴びせてきたパドレスファンに握手を求めてハイタッチをしたのだ。彼らはなんとヤジっていたのか。その内容をデーブ・ロバーツ監督(53)が試合後に明かした。

「翔平はずっとヤジられ辟易させられていた」

 ロバーツ監督が目を丸くしてドジャースナインが大爆笑だった。
7-2で迎えた9回。絶対に負けられない首位攻防戦で大谷が、松井裕樹がカウント1-2から高めに投じた94.1マイル(約151.4キロ)のフォーシームを右中間スタンドに放り込んだ。ダメ押しのナ・リーグの本塁打争いでトップに並ぶ45号。
 だが、大谷はホームベースを踏んだ直後に驚愕の行動に出る。ベンチに戻る前に、すぐ横にいたパドレスの黒いタテジマのユニホームをまとったサングラスをかけた巨漢のファンに笑顔を浮かべて握手を求めたのだ。そして2人のファンとハイタッチ。スポーツイラストレイテッド誌によると、そのファンは「呆気にとられた様子。席で縮こまってしまっていた」という。
 大谷は、その超異例の行動をしてからベンチに戻ってロバーツ監督とハイタッチ、テオスカー・ヘルナンデスの恒例のひまわりの種シャワーを浴びた。
 チームはパドレスとの首位攻防戦で2試合でたった5安打と打線が沈黙して連敗。前日には首位から転落していた。それだけに45号でトドメを刺した大谷が、最後に見せた敵地ファンへの“皮肉なファンサービス”にベンチは大騒ぎだった。
 スポーツLAネットのインタビュー映像によると、ロバーツ監督は、試合後の囲み取材の終盤にこの話題をふられて満面の笑みを浮かべてこう返した。
「あのファンは私の耳元でずっとヤジを飛ばしていたんだ。あれは翔平らしくない行動だった。でも試合を通じてずっと彼をしつこく攻撃して辟易させされていたからね。だから翔平からそのファンにハイタッチを求めたんだ。あれは素晴らしかったし楽しかった」
 そしてトップスターでありながら憎めない大谷のキャラクターをこう称賛した。
「翔平が自分の人間味を見せてくれたのは良かったね」
 チームメイトからも大谷に超異例の行動に称賛の言葉が相次いだ。
 前出のスポーツLAネットによると、この日、6回に2-2の同点に追いつく17号をライトスタンドに叩き込み、7回にダルトン・ラッシングの勝ち越し3ランが飛びした後にも、2打席連続の18号2ランを放ったフレディ・フリーマンもこう称えた。
「あのファンは試合を通してずっと翔平に話しかけていたんだ。だから、翔平がそのファンにちょっとした“別の喜び”をお返しできたことは良かったよね」
 フリーマンも大谷のユーモアにあふれたパフォーマンスに笑いが止まらなかった。
 気になるのは、ロバーツ監督が「迷惑だった」と語る、そのファンのヤジの内容だ。会見でロバーツ監督が、その一部分をこう明かした。
「このシリーズでお前の調子はどれだけ最悪なんだ?」
 ずっとこうヤジられていたという。

 

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