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ドラフトで指名すべき12人
ドラフトで指名すべき12人

明日プロ野球ドラフト! 創価大の立石正広、健大高崎の石垣元気に人気が集まる中で元ヤクルト編成部長が選ぶ「ドラフトで本当に1位で指名すべき12人」とは?

 いよいよプロ野球ファン注目のドラフト会議が明日23日に迫った。すでに広島が大型内野手として競合必至の立石正広(21、創価大)、西武が“打てる捕手”小島大河(21、明治大)の1位指名を公表しているが、今回のドラフトは大学生に即戦力の投手&野手が揃っているのが特徴とされる。元ヤクルト編成部長で故・野村克也氏の元でヘッドコーチなどを務めた松井優典氏に独自目線での「指名すべき12人のドラフトランキング」を作成してもらった。

 創価大の立石はすでに阪神の森下翔太レベル

「創価大の立石にどれだけ競合するかだが、大学生に即戦力の投手と野手が目立つ。意外と1本釣りが増えるかもしれない。各球団の戦略やスカウトの眼力が試されるドラフト」
 ヤクルトで編成部長としてドラフトの指揮をとり、阪神では関東担当スカウトも経験している松井氏は、今ドラフトをそう展望した。
 各球団は、全候補選手をトータル及びポジション別にランキングしたリストを作ってドラフトに臨むが、松井氏に独自の情報とプロの目線で12人のランキングを作成してもらった。
 1位は広島が1位指名を公表した創価大の大型内野手の立石だ。1m80、87Kgの右のスラッガー。高川学園高時代に夏の甲子園の小松大谷高戦でバックスクリーンに一発を放り込み、創価大では通算15本塁打で2年春に3冠王、守備位置は三塁、二塁で50m6秒0の快足で侍ジャパン大学代表に選ばれている。
「すでに阪神の森下翔太のレベルにある。スイングスピードがあり広角に打てる。プロへの適応は森下より早いかも。コンスタントに出場できれば、1年目から打率.270、20本は期待できる。凡打の後の打席に頭を使っている痕跡が見えるのもいい。守備は抜群とは言えないがプロで成功する選手の条件を満たしているしセンスを感じる」
 2位は 青学大の152キロ右腕の中西聖輝。1m82、90Kgの大型で智弁和歌山高、青学大で全国制覇を果たしている。
「総合力の高い力投派右腕。先輩の広島の常廣とは対照的な球筋でカーブ、フォークでストライクも取れる。ポテンシャルが高くノビシロがある。大学1年でトミー・ジョン手術をしているそうで故障調査は必要だが大学ではナンバーワンだろう」
 3位は、亜大の152キロ右腕の齊藤汰直。彼も1m83、90Kgの大型で亜大直伝のフォークを操り侍ジャパン大学代表に選ばれた。
「リリースポイントが高くボールに角度があるのが特徴。フォークが落ちる。完成度の高い先発タイプで即戦力として期待できる」
 4位は、今年の大学選手権で優勝した東北福祉大のエース右腕、堀越啓太。1m84、96Kgの大型で最速157キロは今ドラフト候補の中で9位にランクインした花園大の藤原聡大と並んで最速だ。素材型としてのリストアップ。
「馬力は文句なし。テイクバックの大きい独特の投球フォームで打者がタイミングをとりづらい。荒れ球で安定感はないが、ポテンシャルはナンバーワン。プロがどう育てるか」
 5位は甲子園を沸かせた健大高崎高の石垣だ。春夏甲子園で最速155キロをマークした。
「センバツから夏の甲子園で成長を感じた。体がしっかりとできてきた影響で打者に体が向かっていける。リリースポイントが前に移動し、ストレートの球質は相変わらず重く高低のムラがなくなった。ほぼ出力が150キロ台で揃っているのも素晴らしい点。1位で消えると思う」
 松井氏が、5位にランキングを下げた理由は、「問題は短いイニングしか見れなかったこと。プロ側は先発として育てたいだろうが、そこが未知数」という。

 

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