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ムーキ・ベッツが大谷翔平の偉業を「もう終わったこと」(写真:ZUMA Press/アフロ)
ムーキ・ベッツが大谷翔平の偉業を「もう終わったこと」(写真:ZUMA Press/アフロ)

「水を差す気はないが(大谷翔平の偉業は)もう終わったこと」ベッツが3本塁打&6回10奪三振の話ばかりにうんざり?ブルージェイズとのWシリーズへ切り替えを強調

 ワールドシリーズの対戦相手が32年ぶりの出場となるブルージェイズに決まったドジャースが20日(日本時間21日)に練習を再開した。大谷翔平(31)がリーグ優勝決定シリーズ第4戦のブリュワーズ戦でやってのけた3本塁打&6回10奪三振無失点の歴史的偉業の反響は収まらないが、ムーキー・ベッツ(33)は「水を差す気はないがもう終わったこと」と、その話題に触れることに拒否反応を示して、切り替えを強調した。「またできればいいね」とも言ったが、浮かれ気分をシャットアウトしての本気モードだ。

 「また(偉業を)できればいいね」とも言ったが…

ドジャースが悲願の世界一連覇へ向けて再始動した。ア・リーグの優勝決定シリーズの最終決戦がナイターで行われたため、対戦相手がブルージェイズに決まったことは、まだこの時点では不明だったが、チームリーダーのベッツは、メディアに囲まれ、こう心境を明かした。
「対戦相手がどこになろうが、準備の仕方や気持ちは全く変わらない。今は少し休んで、自分のスキルを研ぎ澄ませ、金曜日に向けて準備を整えるだけだ。ただこの時間を楽しんで今この瞬間に集中して仲間たちと過ごしている」(米The Dodgers Bleed Losの映像より、以下すべて)
 ブリュワーズをスイープで蹴散らしたため、ワールドシリーズまで6日間の期間が空くことになった。
 ベッツは、「良い面も悪い面もあるが、休めるのはいいことだし、みんなが深呼吸して体をリセットできる。でも一方で、試合のリズムを保つのも大事だ。日程は選べる立場じゃないので、この休みを楽しんでまた準備していく」と説明した。
 だが、大谷に関する質問が飛んだ時に少しベッツの表情が変わった。
「大谷の歴史的なパフォーマンスについて、チームメイトとして、そして野球ファンとしてどう感じたか?」と聞かれ、「みんなが言っている通り、凄いことだよ」と答えつつ、もう、その質問にうんざりしたように、こう返したのだ。
「ただもう終わったことだ。パレード(盛り上がり)に水を差すようなことは言いたくないけど、もう切り替えて、金曜日に向けて集中するだけだ」
 大谷が17日のブリュワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦でやってのけた3本塁打&6回10奪三振無失点の反響は今なお収まらない。米メディアでは「スポーツ史上最高だったのか?」ろの検証記事が掲載されるほど。

 シリーズMVPに輝いた大谷の偉業でワールドシリーズ進出が決まり、ベッツも、当日は中継局「TNT」の特別番組に出演して「あの打球音を聞いたか?打った瞬間、“バーン!”ってスタジアムが揺れたんだ。あれはもう人間じゃない。宇宙人レベルだ。彼はいつも『やることをやる』だけなんだ。どれだけ外野が騒いでも、彼は静かに準備して自分のルーティンを守る。それがあの結果を生んでいる。ショウヘイを見ていると『努力ってこういうことだ』と毎日教えられている気がする」と、称賛の言葉を贈っていた。
 だが、何度もその話題が繰り返されることにある種の危機感を覚えていたのかもしれない。
 ベッツは「次のシリーズでも、またそういうことをできたらいいね」との期待も口にしたが、むしろ、そういう浮かれ気分からの切り替えが大事だとアピールしたかったのだ。

 

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