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巨人が今オフの岡本和真のポスティングによるメジャー挑戦を発表した
巨人が今オフの岡本和真のポスティングによるメジャー挑戦を発表した

「3か月間戦力にならなかった責任とチームへの恩はないのか」巨人の岡本和真のポスティングによるメジャー挑戦決定に巨人重鎮OBが憤慨…「来年どころか当分の間優勝できない」

 巨人は22日、今オフの岡本和真(29)のポスティングによるメジャー挑戦を容認することを発表した。本人と吉村禎章・編成本部長(62)が同席の上で会見を開いたもの。巨人がポスティングを認めたのは、山口俊(2019年オフ)、菅野智之(2020年オフ)に続き3人目。本人の意思に沿った決断かもしれないが、巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏(93)は「巨人は引き留めようとしなかったのか。岡本に、不可抗力とはいえ、3か月間怪我で戦力にならなかった責任と育ててもらったチームへの恩はないのか」と憤慨した。

 

 巨人に激震が走った。つい2日前に米野球記者協会メンバーのフランシス・ロメロ記者が「複数の関係者は、読売ジャイアンツのオカモト・カズマが今季終了後にはにポスティングされないと確信している」と報じたばかりだったが、巨人は、電光石火で岡本のメジャー挑戦を容認し、記者会見を開いた。
 岡本は、昨年の契約更改でメジャー移籍希望を球団に訴え、再度、その意思が変わらないことを球団に伝えたのはクライマックスシリーズのファーストステージの終了後だったという。
 巨人の公式HPに掲載されたニュース記事によると、岡本は「(チームを)日本一にできなかったので申し訳ない気持ちもある」としながらも「MLBで勝負したい気持ちが強かった」と気持ちを吐露。
 また容認した球団サイドは、「岡本和真選手は2015年の入団から11年間で通算1089安打、248本塁打、717打点、打率.277、OPS.882と日本のプロ野球選手として類まれな成績を残し、3度のリーグ優勝に大きく貢献しました。2023年から2年間、キャプテンを務めるなどチームの大きな柱でした。当球団としては、このような功績に加えて、30歳になる前に大リーグで自分の力を試したいとの本人の思いを受け入れ、ポスティング制度を利用した移籍交渉を了承しました。今後も本人が悔いのない選択をできるよう、全面的に支援してまいります」との公式コメントを発表している。
 巨人は長らくポスティングを認めない方針を貫いていたが、時代の流れをくみ近年はその方針を変更。2019年オフの山口、2020年オフの菅野と2度、ポスティングによるメジャー挑戦をを認めている。2人は共に交渉がまとまらず、実質、まだポスティングによる移籍は実現してないが、今回の岡本が巨人からのポスティング移籍の第1号になりそうだ。
 ストーブリーグ情報に詳しい米専門サイト「トレード・ルーマ―」によると、今オフのFA市場の一塁手の大物はピート・アロンソ、ジョシュ・ネイラー、ルイス・アラエスの3人で、三塁手は、アレックス・ブレグマンとエウヘニオ・スアレスの2人。メッツ、レッドソックス、マリナーズ、エンゼルス、パドレス、ダイヤモンドバックス、カブス、フィリーズ、タイガースなどが一塁手、三塁手を求めており、岡本の獲得に乗り出す可能性があるという。また米「ジ・アスレチック」は「三塁手を探しているチームは、ブレグマンやスアレスなどよりも岡本を検討するかもしれない」と報じた。

 

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