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阪神は打率0割の大山悠輔を使い続けるべきか(資料写真)
阪神は打率0割の大山悠輔を使い続けるべきか(資料写真)

「打率0割の大山悠輔をこのまま5番で起用続けるべきか」阪神がミスだらけのソフトバンクに痛恨の1-2敗戦…虎“日本一”OBは「誰も打っていないので代役も不在」と指摘

 日本シリーズの第3戦が28日、甲子園で行われ、阪神が今季の最優秀防御率タイトル獲得の才木浩人(26)を先発に立てたものの打線が初回の1点しか奪えずに1-2で惜敗し対戦成績が1勝2敗となった。5番の大山悠輔(30)がまだシリーズで1本のヒットも出ていないブレーキとなっている。阪神OBで、1985年の日本一戦士だった池田親興氏は「形を変えるのか、このまま突っ走るのか。藤川監督の判断だが代役も不在」と指摘した。

 4回以降毎回得点圏に走者を進めるが得点できず

 満員の甲子園の期待が一瞬にしてタメ息に変わった。1点を追う9回。ソフトバンクの守護神の杉山を攻め、一死一、二塁の長打が出ればサヨナラの場面を作るも、中野が中飛、森下がショートゴロに倒れてゲームセット。1回に、佐藤のライトオーバーのタイムリーツーベースで奪った1点だけに終わる“スミ1”惜敗となった。
 ソフトバンク小久保監督の恒例の勝利監督インタビュー。
「6回以降ピンチの連続だったのでよく逃げ切ったなという感じです」
 まさにその言葉通りに流れはいつ阪神に傾いてもおかしくなかった。
4回から毎回得点圏に走者を進めた。しかもソフトバンクがミスのオンパレード。4回は一死一塁から大山は三塁へのゴロ。だが、ダブルプレーを取るために送球を焦った栗原がお手玉した。一死一、二塁とチャンスを広げたが、途中出場の熊谷が三振、坂本が中飛と凡退した。
 勝ち越された直後の6回には先頭の森下が四球を選び、佐藤の打席で森下が意表を突く盗塁を成功させてモイネロを揺さぶった。しかも、佐藤にカウント3-1となり、ソフトバンクベンチは申告敬遠を選択した。 
 無死一、二塁となったが、まだシリーズで1本のヒットも出ていない大山は、高めのカーブに手を出して中飛。藤川監督は、熊谷に代打ヘルナンデスを送るもカットボールにまったく対応できずに投邪飛に終わる。そして坂本のショートの頭上を越えかけた打球は、背走した今宮がジャンプしてキャッチする超ファインプレーに阻まれた。
 さらに続く7回には、ソフトバンクの勝利方程式の藤井から、小幡の一塁線を襲う打球を山川が弾き、無死一塁から代打の高寺は三振に終わるも、小幡にスタートを切らせていて送球に焦った海野が前へ出てパスボール。一死三塁の絶好の同点機を作るも近本、中野が連続三振に倒れ、ここでも同点に追いつくことができなかった。
 阪神、ソフトバンク(当時はダイエー)両球団のOBで評論家の池田氏は、この近本の三振が阪神打線の不振を象徴する場面だったという。
「カウント3-0となったのに高めに浮いたストレートを簡単に見送った。スイングを仕掛けなければならないボールを見送って、フォークに続けて手を出して空振りの三振。藤井のフォークはメッツでプレーしている千賀クラスではあるが、状態が悪いからボールを見極めることができずに手が出る。中野もフルカウントから同じように頭には入っていたはずのフォークを振らされた。1、2番の調子が落ちていると、クリーンナップを活気づけさせることができない」
 特に深刻なのは打率0割の“逆シリーズ男”となっている大山だ。

 

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