「王冠クラスの投手」メジャー挑戦容認の今井達也にヤンキースが“超本気”?!…大谷翔平をキリキリ舞いさせたブ軍新人に似た変化球に「先発3番手」で8年約293億円の評価も
西武は10日、今井達也(27)の今オフのポスティングによるメジャー挑戦を容認することを発表した。12月15日までが申請期間で、メジャー全球団に通知後、交渉期間は45日間。早くもヤンキース、メッツ、ジャイアンツ、ブルージェイズ、ドジャース、レッドソックスなど資金力のある球団が獲得に乗り出す可能性が報じられ、「日本からくる王冠クラスの投手」「先発3番手」「リリーフ向き」との評価が高く、米サイト「ジ・アスレチック」は契約金を8年1億9000万ドル(約292億6000万円)と予想した。特に本腰を入れているのが世界一奪回を目指すヤンキースだ。
「今オフのFA市場で最も注目すべき投手の一人」
予想されていたとはいえ今井のポスティング容認のニュースは、全米をまたたくまに駆け巡り、米メディアは大きく取り上げた。一様に評価は高い。オフのストーブニュースに詳しい「トレード・ルーマーズ」は「今オフのFA市場で最も注目すべき投手の一人」と評価した。
FAランキングは7位。プロ通算で963 2/3イニングを投げ、防御率3.15、奪三振率22.31%、与四球率11.52%であることを紹介。
「キャリア通算の与四球率は高めではあるが、ここ4シーズン連続で改善しており、2025年は163 2/3イニングで7.02%と安定していた。今井はまだ27歳で28歳になるのは来年5月だ。その年齢に加えて、95〜99マイル(約153〜159キロ)の速球とプラス級のスライダーを含む4球種を操る点を考えると、NPBでの成功がメジャーでも通用する可能性は高いと評価されている」
同メディアは、一部スカウトの「先発ローテーエンド(5番手、6番手)あるいはリリーフ向き」という声を紹介しつつ、契約金の予想を6年1億5000万ドル(約231億円)と予想した。
CBSスポーツの今井のFAランキングは12位。ちなみに村上宗隆が7位でカブスからFAの今永昇太が8位だが、今井に「先発3番手」の評価を与えた。
「彼は今季防御率 1.92、163イニングで 奪三振数÷四球数=3.96 という圧倒的な数字を残した。球速は 95マイル前後(約153キロ) で低いリリースポイントから投げるフォークボールのようなスライダーを武器にしている。制球難に苦しんでいた時期がありプロ7年目になるまで『9イニングあたり四球4以下』を記録したことがなかった。しかし今のストライク投球能力を信頼できる球団であれば、来春に ローテー3番手 として活躍する姿を思い描くことができるだろう」
最も高い評価を与えたのは米サイト「ジ・アスレチック」だ。
「今井は一般的な投手よりも小柄で身長5フィート11インチ(約1m80)、体重154ポンド(約70kg)と記載されている。しかし、近年、山本由伸のような“小柄な日本人投手”が成功していることからメジャー球団が彼に相応の大型契約を提示する可能性がある」として、ティム・ブリトン記者は8年1億9000万ドル(約292億6,000万円)の契約を得ると予想した。
今井の22%を超える通算奪三振率が2019年に28歳でマリナーズと契約した菊池雄星に近い点が、その数字の根拠だという。
「山本由伸のような圧倒的な球威には及ばないかもしれないが今井はローテ中位(3、4番手)、あるいは2番手クラスの先発投手と評価されている」
早くも獲得の可能性のある球団名も次々と報じられている。前出の「トレード・ルーマーズ」は「資金力のある球団に広くリンクされると考えられる。ドジャース、ヤンキース、メッツ、カブス、パドレス、レッドソックスはどれも有力な候補だ。また日本市場で存在感を高めたい球団、例えばオリオールズなども今井を狙う可能性がある」とした。

