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西武の森友哉(左)、横浜DeNAの嶺井博希(右)、オリックスの伏見寅威の3人の捕手がFA宣言。捕手3人のFAは史上初だ
西武の森友哉(左)、横浜DeNAの嶺井博希(右)、オリックスの伏見寅威の3人の捕手がFA宣言。捕手3人のFAは史上初だ

今日FA公示!西武森、横浜DeNA嶺井、オリックス伏見の異例“捕手シャッフル”は起きるのか?

 フリーエージェント権行使の申請期間が9日、終了し、日ハムの近藤健介外野手(29)ら8人が申請手続きを行った。8人中3人がFA宣言残留したが、今回、その動向に注目が集まるのが、西武の森友哉捕手(27)、横浜DeNAの嶺井博希捕手(31)、オリックスの伏見寅威捕手(32)の3人の“捕手シャッフル”だ。捕手の3人FAは史上初。果たして彼らの行先は?

 

 先陣を切ったのは侍ジャパンの正捕手に指名されている西武の森だった。1日にFAの意向を表明してFA市場で注目を集めた。2019年に首位打者&MVPを獲得している強打の捕手。今季はベンチ内で暴れて怪我をして戦線離脱するなど、打率.251、8本塁打、38打点と成績は、やや低迷したが、83試合にマスクをかぶった。
 「打てる捕手」は球界屈指の存在で、大城、小林がいるが、不動の捕手を求める巨人と、リーグ3連覇へ向けて「打てる捕手」を補強したいオリックスがすでに水面下で獲得調査をスタートさせている。
 そして7日になって森争奪戦に乗り出すオリックスから今季チーム最多の76試合に出場している伏見がFAの意思を明かし申請書類を提出した。
 球団が発表した伏見のコメントは、「プロ入りから10年間育てていただき、お世話になったオリックス球団、バッテリーを組んできた投手たち、チームメートにはもちろん愛着があるので、本当に悩みました」というもの。 
 大阪桐蔭高出身の森は、大阪出身で、しかも、小学校時代にはオリックスのジュニアチームに所属していたことがある。プレッシャーがかかり、不慣れなセ・リーグの巨人に移籍するより、同じパ・リーグのオリックスへの移籍であればリスクはない。あくまでも推測ではあるが、伏見は、森がチームにくる公算が高いと踏み、そうなれば、間違いなく出番が減るため、来季へ向けて先手を打ったと考えられる。
 また無風かと考えられていた横浜DeNAからも3日に嶺井がFAに手を上げた。沖縄出身の嶺井にとって“準地元チーム”ともいえるソフトバンクが興味を示している。
 ソフトバンクには、甲斐という球界を代表する正捕手がいて今季も130試合に出場した、リードと肩は抜群だが、打率.180、1本塁打、27打点の成績はあまりに物足りない。V奪回に向けて補強しなければならないポジション。嶺井のバッティングには、パンチ&勝負強さがあり、今季は93試合で、打率.205、5本塁打、30打点に終わるも、得点圏打率は.255で、2本のサヨナラヒットを放つなど存在感を示している。
 3人の捕手がFA宣言するという異例事態の中で、起きそうなのが“捕手シャッフル”だ。
 ヤクルトの元編成部長で、故・野村克也氏の側近として知られる松井優典氏が、こう推測する。
「当初は、強打の捕手の西武森の動向が注目されていたが、オリックスが獲得に動く話が浮上する中で森が来れば出番の減る伏見がFAを宣言した。これはプロとしては当然の行動。そして横浜DeNAから嶺井もFA宣言した。伏見はCランクと見られ、人的補償などの必要がないため、西武、横浜DeNAは、補強に動くのではないだろうか」

 

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