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5回一死三塁で緊急救援したオリックス育成出身の宇田川勇希が連続三振でピンチを切り抜けて勝利投手(資料写真)
5回一死三塁で緊急救援したオリックス育成出身の宇田川勇希が連続三振でピンチを切り抜けて勝利投手(資料写真)

「三振狙い」オリックス中嶋采配がズバリ…なぜ育成出身“ブルペン四天王”の宇田川優希はピンチに連続三振を奪えたのか?

 シリーズ恒例の場内での勝利監督インタビューで、今の気持ちを聞かれた中嶋監督は、「いやあ、そうっすね。かなりしんどかったです」と第一声。そして「だいぶしびれました」とホッとした表情を浮かべたのも理解できる。
 セ・リーグの某大物OBは、「先発の後から出てくる投手が全員150キロ台で、しかも、それぞれが球質やボールの角度が違い、1巡で代わるのだから、いくらヤクルト打線でも対応は厳しい。先取点を取ったことでようやくそのオリックスのブルペンの強みを生かせた」と、このオリックスのシリーズ初勝利を評価した。
 だが、一方で、「杉本は貴重なタイムリーを打ったが、内容はよくない。吉田正、宗、頓宮は、いずれもシリーズの打率が1割台。打線をなんとかしない限り、日本一になるために必要な残り3勝をすべて守り勝つのは厳しい」という見方をしている。
 オリックスは、1勝を返したことで、シリーズは再び神宮へと場所を移す29日の神宮での第6戦までもつれこむことが決定した。
 敵地へ行く前に連勝してタイに持ち込んでおきたいオリックスは、今日27日の先発に今季9勝3敗、防御率2.66の左腕の田嶋を立てる。
 一方の王手をかけて神宮に帰りたいヤクルトは、9月に2試合先発しただけのドラフト1位ルーキー(法大出)の大型左腕、山下をこの大舞台にサプライズ抜擢した。
 オリックスの中嶋監督が京セラドームのファンにこう呼びかけた。
「しびれるゲームですが、なんとか明日は点を取って楽に見ましょう」
 シリーズの行方を占う第5戦となる。

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