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最後のW杯と公言しているアルゼンチンの35歳メッシがPKで先制もグループステージの初戦で格下のサウジアラビアにまさかの黒星(写真・AP/アフロ)
最後のW杯と公言しているアルゼンチンの35歳メッシがPKで先制もグループステージの初戦で格下のサウジアラビアにまさかの黒星(写真・AP/アフロ)

海外メディアはアルゼンチンがサウジアラビアに敗れる大番狂わせをどう分析したか…”闘将”ロイ・キーン氏は「後半はひどすぎた。落ち着きに欠いていた」

 また「サウジアラビアの何千人ものサポーターたちは、カタールとの国境を越えて16強に勝ち進んだ1994年W杯米国大会に匹敵する戦いを心から期待してやってきた。おそらくこの試合が始まる前は、そう信じる人は彼らだけで他にはいなかったかもしれない。多くの観客はアルゼンチンとの試合に期待せずグループCを勝ち抜くためにポーランドとメキシコから勝ち点を取らなければならないと考えていたのが実際のところだったのだろう。カタールとイランの両国が初戦でエクアドルとイングランドに対して惨めなパフォーマンスだっただけに。だが、彼らはアジアのサッカー界に大きな勝利を与えた」と記した。

 英BBCは「サウジアラビアがアルゼンチンに“劇的”ショックをもたらしたが、アルゼンチンをみくびってはいけない」との見出しを取り、大波乱の試合を伝えた。
 記事は、サウジアラビアが、これまでのW杯で3度勝っただけで、決勝トーナメント進出は1994年の米国大会でのわずか1度で、対する同3位のアルゼンチンが今大会へ36試合負けなしで臨み、「優勝トロフィーを掲げる有力候補に挙げられていた」と紹介。
過去のW杯での番狂わせの例として、1982年に北アイルランドが1-0でスペインに勝ち、1950年にイングランドが米国に敗れ、韓国が2002年にイタリアを破り、アルゼンチンが1990年の初戦でカメルーンに敗れた試合を紹介した。
 また元代表や専門家の声も掲載。
 スペインのサッカー専門家でメッシの伝記を書いたギジェム・バラゲ記者は、「(番狂わせは)チームの組織がごちゃ混ぜの状態で選手全員がトップコンディションにあり、夏の大会よりもフレッシュな状態となるシーズン途中に行われるW杯で起こることだ。攻撃よりも守備の方が難しくない。全員が何時間でも走れる。サッカーで最も複雑な攻撃を整える時間はなかったが、堅固な守備を組織立てる時間は十分にあった。我々はW杯で最大の番狂わせのひとつを目撃したが、これらの理由から、これが最後ではないと感じている」とコメントした。
 また元マンチェスター・シティのDFネダム・オヌオハ氏は、「アルゼンチン側が押しているのが分かったが、サウジアラビアは守備でゆとりを持っていた。サッカーは予測できるものだと考えている一方で、このようなことが起こるのだ。我々がサッカーをなぜ愛しているかを思い起こさせてくれる。しっかりと取り組んでチャンスをつかむ限り何事も可能だ」と、サウジアラビアの金星を称賛。

 

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