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WBCの優勝に貢献した千葉ロッテ佐々木朗希とオリックス山本由伸の“侍エース対決”が実現。その第1ラウンドは完全男に軍配(資料写真)
WBCの優勝に貢献した千葉ロッテ佐々木朗希とオリックス山本由伸の“侍エース対決”が実現。その第1ラウンドは完全男に軍配(資料写真)

米メディアも佐々木朗希vs山本由伸の“侍エース対決”に注目…「隠された完全試合」「山本は来年MLBに来て支配するだろう」

 ポッドキャスト「WBC Central」のホストとして同大会を取材したジャーナリストのショーン・スプラドリング氏も、更新した自身のツイッター(@Shawn_Spradling)でこうつぶやいた。
「ササキロウキは今シーズンの沢村賞争いで、ヤマモトヨシノブを退けて受賞できると、多くのファンが信じている理由を示した。それだけ彼は手に負えなかった」
 スプラドリング氏は別のツイートで敗戦投手の山本を称賛しながら、ごく近い未来にも言及している。それはオリックス関係者が読めば、アッと驚く内容でもあった。
「負けはしたものの、ヤマモトはまだ24歳だ。彼は何年もの間、日本球界で最高の投手だった。そして彼は来シーズン、アメリカに来てMLBを支配するだろう」
 投げている本人がバテていると自覚し、吉井監督も前半からの飛ばしすぎを把握しながら、それでも佐々木はクリーンアップを迎える7回のマウンドにも向かった。
 さすがに先頭の森への直球が上ずり、ボールが先行して四球を与える。しかし、杉本を外角低目に落ちる144kmのフォークで遊ゴロ併殺に仕留めると、5番・宗もフルカウントから投じた145kmのフォークで遊ゴロに打ち取った。6回のピンチを脱した時点で「90」だった球数は、オリックス相手に達成した完全試合のときと同じく「105」に達していた。
プロ実働3年目で100球を超えるのは4度目で、そのなかで105球は2番目に多い。疲労困憊ながらも踏ん張り、尊敬する山本よりも長くマウンドに立った。完全試合からの1年あまりで成長した証なのか、と問われたお立ち台で、佐々木はこんな言葉を残している。
「特にないですけど、1年間を通して成長した姿を見せられたら、と思っています」
 2人のローテーションが、今後、中6日で順当に回るとすれば、4月28日に、今度は京セラドーム大阪で、2度目の対決が実現する可能性もある。日米のプロ野球ファンの誰しもがまた見たいと願う“令和の名勝負”。その競演は、2人をさらに別世界へと進化させていくだろう。

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