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侍ジャパンの次期監督最有力候補として元巨人監督の高橋由伸氏が急浮上。アテネ五輪代表で日の丸も経験している(写真・AP/アフロ)
侍ジャパンの次期監督最有力候補として元巨人監督の高橋由伸氏が急浮上。アテネ五輪代表で日の丸も経験している(写真・AP/アフロ)

侍ジャパン次期監督の最有力候補に元巨人の高橋由伸氏が急浮上!

 高橋氏は、長嶋茂雄氏が監督に就任したアテネ五輪を狙う代表チームに選ばれ、2003年の五輪予選を兼ねたアジア選手権、長嶋氏が病気に倒れて、中畑清氏が代行監督を務めた2004年のアテネ五輪にも出場。レギュラーシーズンで打率.307、24本塁打の成績を残していた高橋氏は、初めてオールプロとなったチームのクリーンナップを任された。チームは準決勝で豪州に0-1で敗れたが、3位決定戦でカナダに快勝して意地の銅メダルを獲得した。今回の侍ジャパンが目標とするWBCへの出場経験はないが、日の丸を背負う重責や意義は、誰よりも理解している。
 監督としては、2016年から3年間、巨人で指揮を執った。本人は現役続行を希望していたが、原辰徳監督の退任を受けて、監督を要請され、40歳の若さで引退即監督という異例の監督就任となった。1年目はシーズン2位。クライマックスシリーズではファーストステージで横浜DeNAに敗れた。2年目は、球団ワースト記録となる13連敗を喫するなど11年ぶりとなるBクラスに転落しての4位。3年目も優勝争いに加わることができずに3位に終わり、CSのファーストステージはヤクルトに連勝して勝ち抜けたが、ファイナルステージで広島に敗れ、続投を要請されながらも責任をとって辞任した。監督として優勝できていないことへの不安は残るが、当時の巨人は、ベテランから若手へ切り替える過渡期にあり、采配やチームマネージメントに関しての問題はないと判断された。
 それよりも、岡本和真や吉川尚輝、大城卓三ら若手を育成した手腕が買われ、選手の士気を高めるモチベーターとしての資質が評価された模様だ。
 侍ジャパンの歴代監督を第1回のWBCで優勝を飾った王貞治氏からカウントすれば、次に北京五輪で指揮を執った星野仙一氏、第2回WBCで優勝した原辰徳氏、山本浩二氏、小久保裕紀氏、東京五輪で悲願の金メダルを獲得した稲葉篤紀氏、そして今回の栗山氏と受け継がれてきた。前出したように、新監督の船出は、11月に東京ドームで開催されるアジアチャンピオンシップとなる予定。高橋氏が、現在抱える仕事の調整など、まだ最終的に詰める問題は残っているが、今月末には正式決定される方向だ。

(文責・RONSPO編集部)

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